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嫌われる勇気 岸見一郎

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■背景・目的

毎日の仕事でストレスを抱え、自己嫌悪、劣等感、そして過去や将来において悩みを抱いている方は多々いらっしゃると思います。 
私ごとで恐縮ですが、2度転職をしており、働く環境において、多々変わる状況の中で働いていました。転職を繰り返したのは、幸いにも人間関係に悩んでいた訳ではなく、自動車メーカーで研究をして、研究の成果が完成車に乗り、性能に寄与したいと思ったからです。

しかし、人間関係に関わるストレスが知らない内に進行しており、うつ病を患う事になりました。

それをきっかけにして、私はどう人間と向き合っていったらいいのか分からず、四六時中人の目を気にしながら、仕事に取り組まざるを得ず、本来の仕事の中身に入って行けなくなってしまいました。

そこで、どう人と接していったら良いのかを探索すべく、アドラーの教え、嫌われる勇気を手にする事にしました。

■気づき

➀すべての悩みは、対人関係の悩みである。

しかし、対人関係は幸福を得る手段でもある。他者から嫌われる事を恐れる人が多い。他者からの評価と自分の価値は別物である。

他者は自分をどう思うかは、自分にはどうする事も出来ない。だったら、他者がどう思うかについては、思い煩う事はない事を理解する。

➁人は過去と未来に悲観的である。

問題が過去の事に原因があるとしたら、過去に戻りたいと考えるが戻れない。従って、今の問題は永遠に解決しない事なってしまう。だから、過去の事を今振り返っても仕方がないという事を理解する。これから何が出来るのかという事だけに注目をする。

➂刹那的に生きる。

過去の事に人間は悲観や後悔をする。また、未来について不安になる。ならば、過去の事は過ぎ去っており、未来は来ていないのだから、今日という日を楽しみ、今日という日を今日という日のために使い、丁寧に毎日を日々更新して生きていく事が幸福に繫がっていく事を理解する。

④劣等感

劣等感は、自分の悪い所を見つけて、今よりも優れた人間になる事を思うために必要な概念である。それをバネする事により、今よりも優れた状態を手出来る健全な考え方である。従って、その日の内に何をしたらいいか見えてくる。逃げられないから、それが自分の幸福に繫がっていく。また、他者は仲間であり、それ故、他者に貢献感及び承認欲求を求め、幸福を得ようする。ただし、他者との競争関係を意識すると不健全な考えになってしまう。

■所見

一言で言うならば、過去の愚問に捉われず、今を生きる事で、人は今からでも幸福になれる。過去と他者は、決して変える事は出来ません。ならば自分が変わっていくしかなく、過去や他者に捉われる事なく、今自分は何が出来るのか?

明日は無いのかも知れないのだから、1日を丁寧に生き、また今日という時間を更新して、幸福を形にして行こうというアドラーの教えを学ぶ事が出来ました。

しかし、考え方がそうであっても、この現代において、心と体のバランスは崩れつつあります。身体の素性その物が健全でなければ、永続的な幸せは得られないのではないかと個人的には思った次第で、我々の先祖にあたる狩猟民族のライフスタイルを現代に応用して、今を生きていく事がシンプル且つベストな生き方に繫がっていくのではないかと思いました。

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書評

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大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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