35歳の教科書 藤原和博
熟社会の今日の日本での働き方のヒントを教えてくれる本です。
私の事を事例に上げて本書の内容について触れますが、これから先どう仕事のキャリアを磨いて進んで行ったらいいのか正直悩んでいました。
しかし、藤原先生の明瞭且つ具体的な教えにより、方向性を掴むヒントが得られました。今まで乗用車の自動車部品メーカーでやって来たレシプロ廻りの研究の経験を持ちつつ、今は商用車メーカーのエンジンの耐久信頼性領域を担っている事から、1年で2000hrとして、5年かけて1万時間を目処に新たなキャリアを磨いて行き、100人に1人となるプロフェッショナルを目指すべきである事を教えてくれました。
更に5年後、更に100人に1人を目指す新たな仕事を身につける事で更に掛け合わせて、50歳前には100万人に1人の人間を目指し、会社の虚飾に頼らない自分の名前で勝負出来る50歳以降のキャリア、物書きが出来るエンジニア上がりの作家の姿が見えて来るようになりました。
この本の中で1番大事な事は、多種多様な世の中になった今、正解は無く、必要なのは納得解を己の力で見つけ出す事です。そのためには、複眼的思考を身につける必要がある。それを身に付けるためには、今の世の中の出来上がった便利な環境に頼って、黙ってレールの上を歩いていては行けないという事です。
常に自分の意見を持ち続け、しっかりと思考を働かせ続ける事が自己成長をして行く上で大切です。そのためには、普段の習慣からインプットした事をアウトプット出来るように、考える練習を続ける事が第一歩になるであろうと考えます。
その練習に有効的なのが、アウトプットを前提とした読書であります。
この本を読む事によって、混沌としていた先行きが少しでも明確になっていく、いいピントになる内容があります。
更に詳しく内容を理解したい場合には、坂の上の坂の上、本を読む人だけが手にする物を読まれる事をお勧めします。
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大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。