By | 2017年8月10日
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趣味でMTのクルマに乗っている方は、普段からヒール&トーを使いながらドライブしている人が多々いらっしゃるでしょう。

それは、ブレーキをかける瞬間車速が落ちるので、それに合わせてシフトダウンをすることによって、次の立ち上がりに移る際、気持ちの良い加速とともに、楽しいドライブに繋がるためです。

これを自分で操作するのが、3ペダルのMTの醍醐味の1つですが、最近のポルシェのMTは、回転合わせが不要であると言われており、ヒール&トーを用いない操作方法に切り替わっています。

そのために、スポーツプラスを設定出来るクルマには、オートブリッピングがついており、シフトダウンの際、アクセルを煽って、回転合わせをしなくても、クラッチを切って、シフトダウンをするだけで、自動で回転をあわせてくれて、シフトダウンが可能です。

その結果、左足は、クラッチペダルのみの操作、右足はブレーキのみの操作になり、今までのMTの使い方とは、少し違った乗り方になりますので、多少慣れが必要になってきます。

それでは、なぜ、従来の回転合わせをしたヒール&トーに対応しないオートブリッピング機能のついたMTへと変わっていったのでしょうか?

それは、タイヤ・ホイールのサイズアップ、ローターの大径化、スチールからセラミックローターへの材料置換、そして、フロント6pot化、リア4pot化などにより、これまで以上にストッピングパワーを求めって行った結果、ブレーキの発熱が小さい低速から、発熱の大きい高速域まで、しっかりと止まるようになったためです。

そのため、日常で使う低速走行では、ブレーペダルに少しでも足を乗せた瞬間から、バッドにローターが「ゴー」という音とともに、強烈に食いつく勢いで止まるので、操作代が非常に少なくなってしまいました。

操作代が少なくなってしまった事により、右足でブレーキを踏みながら、アクセルを煽る操作は、プロでも容易ではないレベルであるため、オートブリッピング機能をつけて、ストッピングパワーはこれまで以上に引き出しつつ、ブレーキ操作をしっかりとコントロール出来る機能を整えたため、オートブリッピング機能が付いて、操作が変わったのだと私は考えています。

その結果、安全性が高まり、ドライビングの操作の正確性が上がり、低速から回転合わせが容易に出来てしまいます。さらにはスポーツプラスにスポーツエギゾーストをONにすることで、ブリッピング時の癖になる排気音が楽しめる、まさにポルシェにしか出来ないポルシェらしいクルマの楽しみを与える発想ではないかと考えています。

反対に、スポーツやノーマルでは、オートブリッピング機能は働きませんので、これまで通りの操作が強いられますが、少なくともセラミックローター付きのPCCBのクルマは、ブレーキを踏みながら、シフトダウンが出来ないので、シフトダウンを先にしてから、ブレーキをかけてコーナー進入か、先にブレーキをかけてから、シフトダウンして進入になるはずなので、運転はギクシャクするものになってしまい、運転に満足が出来ず、つまらない走りになってしまう可能性があります。

その場合は、スチールローターの方が、ストッピングパワーが落ちる分、ブレーキの操作代は増える方向なので、スポーツブラスがついていないクルマの場合は、こちらの方がドライブが楽しめるでしょう。

サーキットのようなある程度車速が上がり、ABSを効かせるか効かせない領域でブレーキコントロールをする走り方であれば、これまで通りのヒール&トーを使った走りでも、楽しめるのではないかと思います。

従って、世間では、2ペダル化が進んでいますが、MTもこれまでに無い発想で進化しているので、大きなカルチャショックを受けました。

これは、MTのポルシェに乗っている人しか分からないので、ぜひ2ペダルのクルマではなく、MTに乗ってもらうことをオススメしたいと思います。

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