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ポルシェボクスターGTS type 981 【最後のNAフラット6エンジンの魅力とは】

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一般的と言える内容ではないかも知れませんが、少なくともポルシェについて知っている方であれば、NAフラット6エンジンの魅力については、ある程度知っていることでしょう。

昨今、エンジンのダウンサイジング化に伴い、718 boxsterSは2.5L直噴フラット4ターボエンジンとなり、先日横浜青葉のポルシェセンターで試乗させて貰った911カレラも3.0L直噴ツインターボエンジンとなりました。

先月、最後のNAフラット6エンジンになるであろう981 boxster GTSをマイカーとして選びましたが、最新のポルシェは、最良のポルシェであると言われている通り、最新のダーボモデルにしようか非常に悩みました。

特にオープンモデルのスポーツカーに乗りたいと思っていたので、迷わずボクスターでしたので、競合車種は718 boxsterSになりました。

狭山のポルシェセンターのご厚意により、高速道路を含めた試乗コースになりましたが、乗った瞬間から結論が出ました。

それではなぜ、旧型の981 boxster GTSをマイカーとして選ぶ結論に至ったのか?

それはスポーツカーを操る上の演出により、ドライブにより得られる喜びが図り知れなかったからです。

その演出の中で一番強い要素であったのが、NAフラット6エンジンによる存在です。

出力やトルクいわゆる動力性能こそフラット4ターボエンジンには負けますが、

ハイトーンで満たされた力いっぱい上り積めるような、エンジンを回すことによる達成感と開放感は、絶対にNAのフラット6エンジンでしか味わえないテイストです。

これがNAフラット6エンジンからの演出であり、さらにスポーツエキゾーストだからこそ味わえる乾いたエキゾースノート、そしてシフトダウンした時に、ラリー車のようなアフターファイヤーのようなバリバリ音と、エンジンからの演出に演出が加わる事により、さらに走らせる楽しみをもたらしてくれるのです。

スポーツカーを選ぶ時には、どうしても動力性能を意識しがちですが、

一般的な人であれば、サーキットよりもストリートを走っている時間の方が断然多いのが現状ですから、走っていて気持ちがいいと感じる演出が十二分に得られた方が、幸せを感じれるはずです。

逆に、サーキットのように1/1000秒のタイムを争う世界では、楽しさよりも速さが命ですから、ライバルに対して少しでも動力性能が勝っていれば、幸せを手に入れられる確率は高くなりますから、パワーが有った方がいいでしょう。

フラット6の魅力は、普段ストリートにおいて、走って気持ちがいいと感じる演出から、喜びが得られるユニットとして、永続的に魅力がついて行くため、多くのファンを魅了して支持され続けているのです。

ぜひ、今しか味わえない、NAフラット6エンジンを多くの人に楽しんで貰いたいと思います。

 

 

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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