山野哲也 ハンドリングクラブのススメ
クルマ好きとは、様々な意味を持ちますが、せっかく高性能なクルマに乗っているのなら、ドライビングテクニックを磨いて、クルマのポテンシャルをフルに引き出せるスキルを身に着けたいと思うのではないでしょうか?
私もクルマが好きで、仕事でもクルマのエンジン系のエンジニアをしていますが、クルマの何が好きと言われたら、「クルマの性能をフルに引き出せるドライビングスキルを磨く事」と答えます。
もう10年以上前になりますが、まだサーキット走行の経験が無く、公道を走る世界しか知らなかった頃、始めてレッスンを受けたのがこの山野哲也のハンドリングクラブでした。
クルマの基本的な走らせ方を体得するには、ジムカーナ走りが出来ないと、意のままに操れた事にはなりません。
サーキットを走ってタイムだけ追い求めているだけでは、我流になっていたり、クルマの性能に頼った走りになりがちです。
ドライビングその物を楽しむ、スキルを上げる、走りの基本を身につける事を楽しむには、最適なのがこの山野哲也のハンドリングクラブです。
今回、ドライビングにブランクが有り、忘れていた感覚を取り戻すために、走りに行って来ました。
【山野氏の朝のブリーフィングの様子】
午前中は悪天候の中、ウエットのコンディションでしたが、ドライビングの練習には最適な環境てした。
【午前中の走行の様子】
午後から天気が回復し、ハーフウエットの状態で走る事が出来ました。
走りがうまくなるための最短ルートは、上手い人の横に乗る事です。
久しぶりに山野哲也氏の走行を身体に刻み、レコードラインをもらいました。
【山野哲也 同乗走行】
【右周りコースの走りの様子】
【課題】
・クリップを奥に取り、アクセルをリニアに踏めるラインで走る。
【左周りコースの走りの様子】
【課題】
・ブレーキング後の1コーナーは、直線的に進入し、アクセル全開率を上げる。
・直線的なラインを描いて走る。
今回、981 boxster GTSでタイヤのグリップの限界まで走らせた事がなかったので、クルマの過渡特性がよく理解出来ました。
また、限界域まで走らせる上で、PSMの絶大なサポートを受けた事により、ウエット路面では、非常に安全にドライブする事が出来ました。
ある意味、誰でもある程度のペースでクルマを走らせてしまう事が出来る電子デバイスである事を感じたと共に、介入する手前のドライビングに徹することで、安全にクルマの限界走行が勉強出来る事が分かりました。
さらに、PSMをOFFにして、限界ぎりぎりで走行をする楽しみが用意されており、ある程度PSMに頼らなくても走らせる自信が付いて来た時、さらに上の走りの楽しみが用意されている事が分かりました。
公道では、決して体験出来る領域ではないので、よりクルマを楽しむ上で、安全に限界走行が出来て、ドライビングスキルが学べる山野哲也のハンドリングクラブをぜひともオススメします。
次回、12/10(日)に開催されますが、現地でお会いした際には、お声がけ頂けると嬉しく思います。
山野哲也ハンドリングクラブHP
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大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。