ポルシェ・BMW・メルセデスベンツ【欧州車の懐の深い走りの共通点】

クルマで走る事が好きな方であれば、欧州車に関心を持たれる方は多いのではないでしょうか?
クルマを楽しく走らせる上で大切なのは、「ステアリングの操舵感」を持っている事です。
なぜならば、クルマを楽しく走らせるためには、常に安心感がなければならないからです。
これは、人間の防衛本能による物で、安心感が感じ取れる中で、楽しいと感じ取れる事実があります。
ドライビングしている時に、ステアリングの操舵感が、どんな時でも常にしっかりと伝わって来れば、間違いなく、クルマを安心して、楽しく走らせる事が出来ます。
例えば、アスファルト路面でクルマを走らせた時と氷上路面でクルマを走らせた時では、ステフリングの操舵感は大きく異なり、氷上で走らせた時の方が圧倒的に軽い操舵感になります。
それによって、慣れていなければ、楽しさよりも不安を感じてしまい、クルマを楽しく走らせる事が出来ないでしょう。
従って、ステアリングの操舵感は、楽しくクルマを走らせる上で、重要なドライビングファクターになります。
欧州車、具体的には、後輪駆動車のポルシェ、BMW、そしてメルセデスベンツと、走破性に定評があるこのクルマは、他社のクルマよりも圧倒的なステアリングの操舵感を持っています。
アスファルト路面と氷上路面とで、極端な例え話を前述しましたが、これらのクルマは、素性からステアリングの操舵感が高い故に、タイヤと路面との接地感、接地性変化の少なさ、それ故にクルマの動きがしっかり読めあることから、例え氷上路面で有っても楽しくクルマを走らせる事が出来ます。
クルマのステアリングの操舵感とは、クルマの動きを読むためのセンサーその物であり、クルマを楽しく、安心して走らせる上で、重要なファクターであると共に、それが欧州車の懐の深い走りの共通点と言えるのです。
ぜひ、そんな観点でステアリングを握って頂き、欧州車のハンドリングの素晴らしさを味わって頂けたらと思います。
大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。