Skip to content

ホンダ ステップワゴン【ステップワゴンが売れない、それでも選ぶ理由について】

Pocket

ミニバンの話題をすると、いつも聞こえて来るのが、「ステップワゴンは売れていない」といキャッチフレーズです。

しかし、売れていないからと言って、魅力的のないクルマと判断するのは、あまりにも世間体の声に流れに任せた安易な考え方ではないでしょうか?

昨今、ミニバンだけでなく、生活クルマから反れた趣味性の高いクルマは、どんどん注目度から遠ざかっている傾向があります。

 

私は、2000人以上のsubscriberを抱えるmotorman online channelを運営しています。

軽自動車からミニバンまでをテクニカルに且つ様々なセチュエーションで、クルマの魅力について語る動画を配信していますが、圧倒的に注目度が高いのが、ファミリーカー志向の強いミニバンです。

本来、スポーツカーが好きで、動画の配信を始めたのですが、ごく一部のニッチな層に密着して入って行かなければ、運営出来ない事実が分かりました。

しかし、なんとしても好きなクルマで、動画配信をしたい思いが止みませんでした。

2017年、家族構成の都合も考え、はじめてのミニバン、ステップワゴンモデューロX、そしてハイブリッドに買い換えることになり、このクルマを中心に、動画配信をするきっかけを得る事が出来ました。

そのおかげで、生活クルマ、しかもホンダ車を選び、ステップワゴンハイブリッドを乗るユーザーの方々は、ミニバンでありながらも、走りの楽しみを求めるユーザーが多い事が分かったのです。

 

ベストカーの記事で、競合車のセレナe-POWERとの動力性能を比較した特集がされていました。

その中で、記載されていたデータの中で興味深かったのが、0-100km/h加速がセレナe-POWERが10秒005、ステップワゴンハイブリッドが8秒048と2秒もの差を付け、更にTOYOTA 86 GRの8秒626と、2ドアクーペをも引き離す動力性能を兼ね備えていた事に、予想通りと手応えを得ました。

この事実は、Youtubeから得たユーザーさんからの傾向とベストカーの動力性能比較とで、密接な関係があると確信しました。

まさにステップワゴンハイブリッドは、走りの性能を研ぎ澄ましたミニバンで有ることが浮き彫りになっており、万人受けする仕様のクルマになっていないことから、売れないのではないかと思ったのです。

 

先日、Youtube向けの動画配信のために、トヨタアルファードハイブリッド SR C packageを借りて走って来ました。

一日、様々なセチュエーションで使ってから、首都高を通ってクルマを返却し、その後、ステップワゴンハイブリットに乗り換え、早朝の首都高を走って帰って来ました。

まさに乾燥重量2200kgの重量級のアルファードと比較した場合の1800kgのステップワゴンハイブリッドの走りは、スポーツカーその物のハンドリングを持ったクルマで有ることを実感しました。

これぞ私が求めていたハンドリングであると実感しながら、笑みを浮かべ、ステアリングを握って、また首都高で走りたいと思ったほどの走りを持っている事がはっきりと分かりました。

これはまさに、「万人から外れたクルマだ!」(笑)と思った瞬間でした。

皮肉にも走りに振りすぎた事が、ステップワゴンハイブリッドが売れない原因であり、また喜んでステップワゴンハイブリッドを買ったユーザーにとっては、納得の行く楽しいクルマに仕上がっている事が分かったのです。

だからこそ、先に話した通り、世間体の声に流された安易な考え方でクルマ選びをする事はナンセンスであり、クルマの本質を己の経験としてしっかりと感じとった上で、クルマの良否の判断をしてもらいたいと感じました。

ぜひとも、「売れてないイコール魅力がないクルマ」の世間体の思い込みから、クルマの本質まで疑う事をせず、もっとニュートラルな目線で、クルマを観て頂きたいと思います。

それにより、クルマを買った時に、失敗がないクルマ選びにつながっていくはずですし、本来、クルマとは、走らせて楽しい乗り物で有る事をもっと理解出来るようになります。

益々楽しいクルマが世に送り出されて行く事を熱望したいと考えています。

CuglNxArQMWeARMfXYHfBA

 

 

 

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。