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ホンダ CR-Vか? マツダ CX-5 か?

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今更、分かり切った結末で、比べるまでもないだろうと思っている方が非常に多いだろうと思います。

しかし、実際にこの2台を乗り比べてみて、大きな違いがある事が分かりました。

それは、ステアリングセンター周辺の応答性と追従性です。


マツダ CX-5には、このステアリングセンター付近の応答性が無いことは、過去の動画でも紹介しました。

応答性が鈍いですが、その後の追従性、更に切り込んでいった時の操舵力特性がリニアなので、タイヤの接地感が掴めない訳ではありません。

直線を走っている時は、応答性が鈍いので、タイヤが接地しているのか、浮いているのが、よく分からない。

また、応答性が鈍いところでの発振や微小な振動を拾うため、走りを優先するユーザーにとっては、走りが今ひとつでした。


しかし、新型CR-Vは、ホンダ車のDNAをしっかりと踏襲しています。

シビックハッチバックのプラットホームを共有している性もあり、シビックRやシビックハッチバック譲りのステアリングの応答性と追従性の高さがあります。

さらにポルシェにも引けを取らないダイレクト感や接地感が素晴らしく磨きがかかって、一体感のあるドライブが出来るクルマとして、進化して出てきました。

SUVは、ファミリーカーでありながら、走りを妥協せず、普段乗り出来るモデルとして注目を浴びていると私は受け取っています。

このCR-Vは、一般的な300から400万円の価格帯の中で、1000万円クラスのインポートカーを凌駕する程のハンドリングの正確性とスタビリティーの高さを兼ね備わったクルマになっており、走りこそが、このクルマの最大の魅力と認識しました。


ですので、走り優先の私からCX-5なのか?CR-Vなのか?の結論を出すと、私はCR-Vになります。

ホンダ車は、内外装のデザイン、ユーティリティの使い勝手、ハイブリッドかガソリン、ATかMTなど、バリエーションが狭い事があり、総合的に比較すると他社よりも劣る事があると私は考えています。

しかし、ステップワゴンハイブリッドでもそうですが、なぜ他社よりも売れてないのに、それでもステワゴンハイブリッドを選ぶのか?

それは、実用車で有っても、ホンダのクルマは、走りが第一優先で作られているから他なりません。

だからこそ、クルマの本質である走りを楽しみたい方には、ぜひ、CR-Vを選んで、乗って頂きたいと私は思っています。

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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