ホンダ CR-V ハイブリッド EX・Masterpiece 7人乗り【私が選ぶベスト・オブSUV】
これまで主力SUVについて特集をして参りましたが、その中で、私が選ぶベストオブSUVは、ホンダCR-VハイブリッドAWD EX・Masterpiece 7人乗りです。
ですが、このクルマは、通常のホンダのラインナップには存在しないモデルですので、普通に買うことが出来ません。
しかし、ラインナップとしてあれば、今乗っているホンダステップワゴンハイブリッドから買い替えてもいいと思うほど、欲しいと思ったSUVです。
このクルマの何が私の心を一番惹きつけたのかですが、私は5人家族で、今年4才になる娘が二人、8才の男の子が一人、妻が一人いますが、7人乗りは、ミニバンに変わる私の家族構成にピッタリなシートレイアウトだと感じた事です。
それは、大人も簡単にアクセスが出来る3列目シートのレイアウトと足元の広さ、2列目のスライドシートと2、3列目のリクライニング機構、そして前に跳ね上げる事で、2列目のフロアを開けて使う事によって、有効に3列目シートが使えるユニークなレイアウトです。
これらが兼ね備わっている事によって、ミニバンにも引け劣らない室内空間の使い勝手を実現しています。
さらに、欧州車と同等レベルのシャシー剛性の高さと走行安定性の高さ、アジャイルハンドリングアシストによる操舵角の少ないFF車とは思えない、スポーツカー譲りのクイックなハンドリングと横Gの少ないフラットな空間を兼ね備えています。
それと相まって、振幅感応型ダンパーによって、普段乗りでは、非常にしっとりとした質感の高い乗り心地を実現しながらも、ワインディングでは、減衰力の応答性が非常に高く、アジャイルハンドリングアシストと相まって、サスペンション自体でも横Gの少ないフラットなハンドリングを実現しています。
最後になんと言ってもステップワゴン重量比-200kgによるCR-Vのi-MMDの動力性能の高さ、俊敏な加速レスポンス、25.0km/Lの燃費性能の高さ、これだけスポーティーな走りと動力性能と燃費性能を両立したクルマは、世界を観ても類を観ないSUVではないかと思うのです。
現在は、ハイブリッドモデルに7人乗り仕様はありませんが、今後、マイナーチェンジで出てくるのであれば、ステップワゴンハイブリッドから迷わず買い替えをしたいと思うほど、私が考えるベスト・オブSUVであると感じました。
また、マイナーチェンジにより7人乗りが導入された際には、ディーラーオプションのナビ設定、EX・Masterpieceでもパノラマサンルーフ無しの設定も可能で、リヤ席モニターが付けられる事を熱望します。
最後の最後にAWDにしたいと思ったのは、雪道を走る際、FFでは物足りなさを感じていたからです。
雪道でのAWDとアジャイルハンドリングアシストによる走破性が非常に興味があることから、あらゆる道で走りを楽しむSUVとして、AWDを選ばない手はないと思った次第です。
大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。