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ホンダ オデッセイハイブリッド アブソルート【ステップワゴンハイブリットとの違い】

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次第に子供が大きくなり、今一番私にとって最強と言えるミニバンが、ホンダオデッセイハイブリッドアブソルートです。

ステップワゴンハイブリッドと決定的に大きく違う点は、クルマのハンドリングと動力性能です。

足廻りは、フロントがストラット、リヤがトーションビーム、パワーユニットは、同じi-MMDを搭載しているのにです。

ハンドリングは、ステップワゴンに対して、より路面に近い位置に重心が下がっていることによって、路面に張り付いて走っているような安心感の高い走りがあります。

また、それと相まって、振幅感応型ダンパーの恩恵により、超微低速領域からしっかりと減衰が出ているために、路面からの入力が非常にフラット且つ滑らかな走破性を持っています。

動力性能は、車重がステップワゴンよりも50kg程度重くなっていますが、全高が1840mmに対して、1685mmと155mmも低くなっているので、前面投影面積が狭くなっていることによって、高速道路での空気抵抗が低く、パワーユニットの出力に余裕があります。

ステップワゴンは、ECON ON時で走行をすると、せいぜい80〜90km/h、ECON OFF時は、100km/h〜120km/h位まで、パワーユニットに余裕がある走りが備わっています。

一方で、オデッセイは、155mm低くなっている恩恵により、ECON ON時でも100〜120km/h位が常用速度域であり、パワーユニットの出力に余裕が有り、走りに軽さがある事が特徴です。

それと相まって、エンジンの回転数や負荷が下がり、エンジンからの放射音や加振力を抑えることができる事で、快適空間を持たせたオデッセイらしい上質な走りを提供してくれるクルマとなっています。

実は、もう一つステップワゴンと比較した時のオデッセイのいいところがあるので、紹介をしたいと思います。

それは、無限オデッセイハイブリッド動画でも少し紹介をしましたが、床面の高さの違いです。(無限は、さらに-15mmロードクリアランスが低くなっています)

ステップワゴンのロードクリアランスは、155mmあるのに対して、オデッセイは140mmと、同じ上級グレード比較でも、15mm高さの違いがあります。

さらに、その床の下面からサイドステップ分の高さ、ウェザーストリップの厚み、スライドドアのレール分のクリアランス、その上にステップがついていますが、その分の厚みがプラスされるので、ステップワゴンのステップ位置はオデッセイに比べて、かなり高くなっています。

オデッセイは、サイドステップが、ドアに設けられているので、サイドステップ分の高さがなく、おおよそ100mmほど低くなっているので、115mmも低くなっています。

これでどういった恩恵をもたらすのかが非常に重要なポイントですが、特に子供さんが居るご家庭において、子供がとんどん成長して、3歳〜4歳くらいになると、自分でクルマの乗り降りをするようになります。

そうなった時に、いつも子供とステップワゴンに乗っていて思うことが、このステップの高さです。

まだ子供が小さくて、抱っこさせて乗せる年頃でしたら、ステップワゴンで何も過不足を感じなかったのですが、子供の成長を重ねて、自分で乗り降りをしたくなる年頃になると、ステップワゴン比−115mm床面上面が低くなっているオデッセイが非常に良いなと感じたと共に、何気ないところに違いの大きさを感じました。

もちろん、クルマの優劣有無の話ではなく、子供の成長に合わせて、求めるクルマのコンセプトが変わってくるということです。

子供が小さくて、親がすべて面倒を見なければならない場合は、車内の全高が100mm高いステップワゴンの方が、移動空間が広がる分使い買ってが良いです。

一方で、子供が生まれて3〜4年経って、少し自分の事ができるようになって、自分でクルマの乗り降りができるなった時には、115mm低いオデッセイに利点があるということです。

更に、年を重ねて、車内の移動空間にそれほど必要を感じなくなった暁には、若かった時と同様、クルマのハンドリングや動力性能を優先としたドライバー優先の走りに改めてたどり着く、そんなクルマ好きな人のためのミニバン、それがオデッセイではないかと思うのです。

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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