By | 2019年10月19日
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一昨日、ポルシェ911GT3type991.2のオーナーさん繋がりで紹介して頂いた方が務める、名古屋の輸入車専門店に伺ってきました。

目的は、紹介頂いた方に直接お会いして、そのオーナーさんが乗っていたグラファイトブルーメタリックのGT3の商談を進めることでした。

しかし、物事とは、突然急変するもので、偶々、お店のクルマのラインナップの中で、最終型で、一通りメンテナンスが入り、ブレーキがファインチューンされたF355と出会うことになります。

フェラーリは、イタリア車で有るが故に、よく女性的に比喩されることがありますが、まさに、出会った瞬間、片思いの女性と出会ったような(笑)まさにそんな局面で、F355と出会うことになりました。

そんな局面を向かい入れたのは、もちろん偶々ではあったのでしょうが、大学生の頃からこのクルマは、ずっと意識をしていました。

特に、社会人になって3年目の頃に97モデルのNSXtypeSを購入したのですが、以前のフェラーリは非常に乗りにくいと言われ、このF355からは、人間中心のスポーツカーのコンセプトで設計されたNSXを参考に作られた秀作でもあります。

ですので、メーカーは異なる物の、開発段階からのコンセプトは、NSXのエッセンスが入ったクルマでもあるため、ずっと意識していました。

あれから、13年が経ち、スポーツカーの技術的な進化は、目まぐるしい物があります。

特に、最新のポルシェの走りは、ドライビングする上では、これ以上の楽しさは存在しないくらい、非常に優秀なクルマの仕上がりで、ポルシェの走りに嵌っておりました。

しかし、そんな中でも、90年代のクルマの価値観が今でも胸中に眠っていました。

同じスポーツカーでも、「異なる楽しみ方があるんだよ」という事に改めて気づかされたのです。

今まで、フェラーリ、特にF40とF355は、いつか自分で所有してみたい、飼ってみたいと思っていました。

古くなろうが、その考え方はまったく更新される事はありません。むしろ、月日が経つほど、フェラーリを飼ってみたいと思う欲求は、逆に加速していきます。

それは、万能なクルマでは味わえない、女性的に接する人間的な労りがこのクルマには必要になって来るからだと私は考えています。

これから寒くなってきますが、エンジンに火を入れる時、セルの回る音が発した後、初爆のフェラーリサウンドが奏でます。

そして、V8のフラットプレーンクランクにより、排気干渉がないため、通常の量産車にはないサウンドが、アイドル領域から発生します。

この間、エンジンの油温、水温、油圧を監視し、ますば油圧がしっかりと出ているか、そして、水温が65〜70℃付近まで上がることを確認し、その後、巡航運転で、油温が80℃以上であることを確認します。

これがある一つの女性的な人間的な労りで、フェラーリから感じる楽しみを受け、それを厳重に管理するドライバーがいる、それによって成り立つ一台がこのF355です。

一方で、万能なクルマになってくれば来るほど、このような女性的な労りから解放されていきます。

世の中、どんどん物が良くなってきた結果、人間のすることがどんどん減って来ています。今や日本は、後進国となって来ているのは、物に対する見方がどんどん浅くなっているからだと私は断言します。

今回、ポルシェ911GT3から突然F355に心が移った理由の一つとして、クルマという工業製品の見方を今だからこそ、深く観て行きたいと思ったからです。

もちろん、ポルシェもドイツの工業製品として、確率されている秀作ではあります。

しかし、あまりにもドライバーがやるべきことが減ってしまい、普段乗りでの日常の付き合い方が浅くなりつつあり、些か退屈さが有ることも事実です。

日常ニュルブルクリンクに通い、ドライバーを喜ばせてくれる走れる環境が揃っていれば、ポルシェ911GT3を超えるクルマは、私の中では無いと思っていますが、実際の日本の日常はそうではありません。

実際の日本の日常で、非日常なスポーツカーライフを楽しむためには、90年代のフェラーリを飼うことが手法の一つで有ることをここに来て思い出しました。だからこそ、今、355を選ぶ動機の一つに繋がったのではないかと考えています。

このクルマに乗って、クルマのあり方を勉強して行きたいと考えています。

またYさんよりこのような大変貴重な機会を頂き、感謝申し上げます。

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