ホンダ フリード ハイブリッド クロスター【人馬一体の走りを持つミニバン】

先週末、ノーマルのハイブリッドに引き続き、クロスターの試乗をさせて貰う機会を頂きました。
エンジン、足廻り、ボディーの構造等に違いはなく、車重は1440kg、最低地上高は135mm、唯一、ホイールがスチールからクロスター専用のアルミホイールに変わっている事と、フロントバンパー、サイドスカート、リヤバンパーの形状等に違いがある程度です。
今回も同じ高速道路を通るルートを走行しましたが、走りにおいて大きな仕様の違いが無いにも変わらず、明確に走りの違いを感じ取ることが出来ました。
それは、高速道路でレーンチェンジをする際、シートの腰でリヤ動きを感じる瞬間、あたかもタイムラグが無いかのように、リヤの挙動がしっかりとシートの腰の動きとダイレクトにクルマの動きが反応してくれるのです。
あたかもホットハッチのEGやEKシビックのリヤの動きをミニバンで感じて走れるとは夢にも思っていませんでしたが、クルマの軽さによる人馬一体感が得られる楽しい走りがある事が、このクロスターで感じることが出来ました。
この事から今回得られた気づきは、スチールからアルミホイールに変えるだけで、これだけクルマの走りの楽しさを嵩上げすることが出来るんだという事でした。
あたかも、クルマその物のカテゴリーが変わったんじゃないかというくらい、違うクルマに乗っている印象が強く感じたクルマは、このフリードがはじめてかも知れません。
そのくらいクルマの走りがシンプルで、ミニバンで有りながらも、ホンダイズムが籠もった走りの一台ではないかと、非常に好印象な走りでした。
ぜひ、機会があれば、後期モデルのフリードハイブリッドに試乗されることを強くオススメしたいと思います。












大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。
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