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Ferrari F355 F1 berlinetta【箱根ターンパイクで観れる355らしい走り】

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仙石原にあるfun to driveさんのF355 GTS 6MTをお借りして2年くらいになりますが、時間と走行距離の制限があって、ターンパイクまで行くことが出来ず、走れませんでした。

公道の中では、比較的走りやすく、クルマのパフォーマンスを確認しやすい場所で、そこで355の走りをずっと知りたいと思っていました。

その念願が叶い、やっと箱根ターンパイクで、355を走らせることが出来ました。

ここで感じ取れたことは、まったく古さを感じさせないピュアスポーツカーの走りを兼ね備えているクルマである事でした。

私は、大の355ファンであることもあって、以前、競合車のNSX typeSに乗っていたことが有りました。

NSXは97年式、355は98年式と、走りを比べるにはピッタリと合うこの2台のスポーツカーは、共通するハンドリングが有りました。

それは、NSXに兼ね備わっているクルマとドライバーとが一体感が持てる、クルマの動きにダイレクト感を感じる走破性が355にも備わっていた事でした。

さらに、NSXには無いハンドリングが355には有り、よりセンター寄りのエンジンレイアウトに寄るFRのような、現代の718や981ケイマン・ボクスターを彷彿とさせるような俊敏且つ安心感のある走りがこの時代のミッドシップにあります。

エンジンがドライサンプ化され、V型90度バンクの縦置きの徹底した低重心レイアウトのエンジン、徹底したリヤのショートオーバーハングの恩恵による、コーナリング時のロール知らずな、オンザレールな走りがあります。

そんな走りの中に、355のハイライトであるフラットプレーンクランク採用によるF129エンジン、排気干渉が出ない燃焼タイミングで有ることから、甲高いモータースポーツ譲りのエンジンサウンドが、どこのエンジン回転領域でも、ドライバーをフェラーリサウンドで満たせてくれる演出があります。

355は、最もシンプルなエクステリアやF129のフェラーリサウンドだけではなく、クルマ全体のレイアウトまでもが走りの機能美に反映されている事が、今回ターンパイクで走って分かり、改めて355らしい走りを知る事が出来ました。

もう、ここまで走る楽しさを知ってしまうと、毎週のようにターンパイクまで走りに行きたくなりますし、クルマが傷まない程度に過渡特性が観れるモテギ南コースにクルマを持ち込んで走らない訳にはいきません。

もうしばらくの間、クルマが今のコンディションを保ってくれる事を願うばかりです。

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大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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