Ferrari F355 F1は、 やはり不思議のエフだった。

今日は、久しぶりに仕事を忘れて、ガレージライフに満喫が出来た1日でした。
しかし、疲れました(笑)
伸ばし伸ばしにしていたF1マチックのオイル交換。
実際に自分でやってみるとよく分かりますが、ブリーダープラグからオイルを吸い出す時のエアが凄い!
これだと、高速で動いているアクチュエータの動きが鈍くなり、特に高温時、エンジンルームが熱気に包まれている状態だと、尚更、動きの応答性が悪くなり、シフトしてくれない症状が出てもおかしくないと感じる程でした。
オイル量は1Lで、モチュールのATFを使用。ちなみにこれは、パワステフルードと共通。
昔、走行会に通っていた時、エキストリクターを使って、一人でエア抜きをした経験がF1マチックのフルード交換に活きました(笑)
オイル、オイル交換に必要な道具、やり方がある程度分かっている人なら、30分もかからない内に終わる作業です。
日中走った時の変速の安定性が向上するかが注目ポイントです。
その後、F355の会の仲間の355F1が入庫。
要望は、音が割れているからスピーカーを交換したい、車高を指1本分まで追い込みたい、フロントに+15mmスペーサを装着し、ツライチ化にしたい。
そして、ハイライトなのは、エアコンの不動トラブルに伴う故障の診断。
この時代に同じ355F1ベルリネッタの日本仕様が揃うのも非常に珍しい事です。
そこでやったことは、私のエアコンECU、そしてコントローラー、最後にリレーを作動している私のクルマの物と付け替えてみて、作動するかどうか検証をしました。
これが出来た事による故障原因の潰し込める幅は、かなり広いのではないかと思います。
流石に、エバポレーター内部のブロアモーターまでは、外して作動するかは見れませんでしたが、交換して確認ーするも、依然作動しないまま。
今回の故障原因を追い込んでみて、動かない理由は、ブロアーモーターに電源が行っていないのではないかということ。
そうなるとどこがおかしいのか? まさに不思議なエフ。
有名ショップのPRIZEさんの社長のブログの題名ですが、まさにそんなトラブルを抱えるクルマがフェラーリだと認識しました。
走っている時だけ楽しい訳ではなく、メンテナンスをしながら、なぜトラブルが発生するのかを推定しながら、ドラブルを追い込んでく楽しみがF355にはあるなと、将来の先行きがはっきりと見えてきました。
とにかく、今後、F355に乗りたいと思っている若者のためにも、エアコンが不動になっている理由をはっきりとさせて、直す方法を構築して、世の中にシェア出来たらと考えております。















●エキストラクター
アストロプロダクツで、色違いのOEM品を購入しましたが、以下の理由で非常に使いやすかったので、ご紹介致します。
・シリンジが軽く、簡単にオイルが抜ける事。
・ジョーロが付いているから、抜き過ぎたオイルが直ぐに戻せる。
・ホースの径が、F1マチックのブリーダープラグにピッタリだった。

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大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。