アルペイストを貼ると、なぜクルマの走りが洗練されるのか?

動画では配信済みですが、なぜアルペイストが走りに効くのか?そのメカニズムについてブログでご紹介を致します。
アルペイストとは、APSコーポレーションが販売するアルミナ粒子を紙繊維状にした物で、その紙に特殊な電磁誘導をかけて、付属のアルミテープと販売している商品になります。
この電磁誘導をかけたアルミナ粒子をある物質に貼る事によって、あらゆる粒子にクラスター化が起こります。
そもそも、なぜ、電磁誘導をかけたアルミナ粒子を物質に貼り付ける事で、クラスター化が起きるのか? 粒子が細かくなるのか? が納得行かなかったところかと思います。
この特殊な電磁誘導を作り出す製造手法は、企業秘密になるのでお伝えする事は出来ませんが、この特殊な電磁誘導をかけたアルミナ紙繊維を物質に貼る事によって、原子間に電磁力が発生して、撹拌または振動により発熱させて運動を誘発させる事で材料が改質するためです。

例えば、エアクリーナーボックスにアルミナ紙繊維を貼ったとします。
エンジンが始動して、空気がエアクリに吸い込まれ、その空気の原子に電磁力が発生します。
この電磁誘導をかけたアルミナ紙繊維により、空気自体が微細化されて、分子が細かくなります。
それにより、ポート噴射エンジンの場合は、燃焼室の手前で燃料と混ざり、直噴の場合には、燃焼室内のスワールによって燃料と混ざる訳ですが、クラスター化される事によって、より空気と燃料が混ざりやすくなるので、燃焼効率が高くなり、筒内圧力が安定するようになり、アクセルを踏み込んだ時に、ピックアップの良い出力特性が生まれます。
これは、気体のみならず、液体であるガソリンや軽油でも、燃料配管にアルペイストを貼る事によって、空気と同じ現象が起きます。
燃料自体のクラスター化が起こる事によって、あたかも2000barを超える最新の高圧インジェクターのような噴霧が期待出来るようになり、リンバーンに近い燃料を供給する事によって、少ない燃料で高い筒内圧力を生み出す事が出来るので、高出力且つ燃費の良いエンジン特性に持っていく事が可能となります。
これは、気体や流体のみならず、固体にも効果を発揮します。

例えば、今、私の355に施行しているのが、ドアの裏側です。
クルマのボディー剛性アップを図るために有効なのが、このドアの嵌合だったりします。
比較的最近ですが、ボディーの剛性アップパーツとして、ドアスタビライザーという物がアイシン精機やTRDなどのワークス直系の会社で売られています。
これは、ドアとBピラー間にスペーサー、別名リジットライド(アイシン精機製)をはめ込む事によって、ドア自体をボディーの剛体としてもたせる事が出来、ボディーの歪みを抑える剛性アップパーツです。
これをアルペイストの場合は、ドアのアンダーにアルミナシートを貼る事で、気体及び液体で得られた電磁誘導による分子の微細化をドアの材料自体に促進される事で、材料改質により歪や応力が受けにくくなり、車体自体の剛性を上げる事が出来ます。
それによって、クルマの動きがクイック且つ正確になり、設計者が求めていた走り以上のパフォーマンスが得られるようになります。
以上から、アルペイストを貼る事によって、エンジンのピックアップが上がったり、低中速域のトルクが太くなったり、また、走りのシャッキっと感が増して、クルマの走りに正確性が増して、より洗練されたクルマへ仕上がります。
是非、この機会にアルペイストをお試し頂き、良さを体感して頂ければと思います。
大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。