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リヤカメラの取付けが意外と大掛かりなFerrari F355

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ミドシップのクルマは、ほぼ首記の通りかもしれません。

リヤにバルクヘッドが有り、ハーネスを通すために内装を剥がして、サービスホールを探さなくてはなりません。

サービスホールが見つかり、そのまま後ろへ通せる構造であれば、それほど大掛かりにはなりませんが、下廻りからハーネスを通さなければならない355の場合、ジャッキアップをして、タイヤホイール、クルマのアンダーパネル、フェンダーのラジエータパネル等を外さなければなりません。

従って、リヤカメラを設置するだけで、このような作業をしなければならないため、取り付けが簡単なワイヤレスのリヤカメラを設置している人が多いのですが、画面にノイズを拾ったり、反転していなくてモニターが見にくかったり、中途半端な広角であったり、メーカー純正品ではないので、クオリティーが今ひとつです。

さらに、余計なバラストを車内及びエンジンルーム内の配線に組み込まなくてはならないので、仕上がりも美しくありません。

今回、我慢が出来ず、カロツェリアのリヤカメラを設置しました。

ワイヤレスのリヤカメラの設置方法は、ブログで書かれたりしているのですが、有線カメラの設置方法が書かれたブログは、私は見たことがなかったので、今回投稿致します。

以下、作業工程になります。

1.車内シート後の右側のECUカバー及びセンターコンソール(後期の場合)を外します。

2.右側のカーペットを下まで剥がします。

3.下隅のサービスホールのキャップを外します。

4.クルマの右後をジャッキアップして、タイヤホイールを外します。

5.ラジエーターカバーを外します。

6.右側リヤディフューザー及び燃料タンク下のアンダーパネルを外します。

7.燃料タンク近くの四角穴を確認します。

8.リヤカメラの設置場所を決めます。

9.設置した場所からエンジンルーム内を経由して、四角穴までハーネスを仮り引きます。

10.四角穴から針金を入れます。

11.サービスホールから、針金を引き抜きます。

12.下側の四角穴から、リヤカメラのカプラーを縛り付けて、ハーネスをサービスホールから引き抜きます。

13.カメラを設置した場所からサービスホールまでのハーネスの長さを合わせたら、タイラップ等でハーネスを固定します。

ここまで完了したら、剥がした物や外した物を元に戻して、最後、ナビを外してカプラーを接続して、ナビを戻して完了です。

以上の工程からも分かるように、これらの工程を知らないでやると、かなり大変な作業です。

ただ、取り付け方法が分かり、工程が予め分かった状態で作業する場合でも、それなりに時間がかかる作業とは思いますが、普段見えない場所の車両確認が出来るので、時間をかけてやるだけの価値はあると思います。

是非、有線式リアカメラを設置したいと考えていらっしゃる方は、参考にして見て下さい。

最後に、一点だけ注意書きをしておくと、リヤカメラのカプラーの大きさによっては、四角穴にカプラーが入らない場合があるので、その場合は、別途、通せる穴を探す必要があります。

エンジンECUのハーネスが通っている穴があるので、カプラーの大きさの違いによっては、燃料タンク脇から通す事も検討する必要がある事をご留意下さい。

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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