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Honda フリード ハイブリッド ModuloX 【ピュアスポーツの走りを教えてくれるミニバン】

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あまりにもクルマの走りが良すぎて、思わず声を失ってしまうほど…

S660モデューロXの硬派な走りとは少しキャラクターが違いますが、前期モデルのフリードモデューロXの走りが、メルセデス・ベンツE220dと変わらないグランドツーリングの名に相応しい走破性の高さに驚きを抱いた経緯があり、試乗する事が非常に楽しみでした。

高速道路で走りせてみると、前期モデルの圧倒的走破性の高さは健在で、更に、フロントバンパー形状の見直しによる整流効果に磨きがかかり、乱流によるクルマの浮き上がりがまったく感じられなくなりました。

それにより、前期モデルに比べて、10〜20キロ程度速度レンジが上がっていながらも、同じ移動空間が得られるのが後期のモデューロXで確認が出来ました。

高速道路だけでは満足が行かず、名栗〜秩父間の林道をメインに、峠道に持ち込んでクルマの走りを確認しました。

その結果、もうこのフリードは、ミニバンという枠を超えた、FFという枠すら超えた、スポーツカーの走りを兼ね備えたクルマであることがよく分かりました。

フロントのノーズの入りが非常に素直で、且つ、リヤの足廻りによって、しっかりとクルマの挙動をホールドしてくれるスタビリティーの高い走りを持っています。

単一でクルマの走りを感じるだけだと、余りピンと来ないかも知れません。

ミドシップの模範となるフェラーリF355、またポルシェケイマン、ボクスターなどと走りの比較をすると、非常に頭の入りが良い、回頭性の高い走りを持っているクルマであることに気づかされます。

それでいて、抜群のリヤのスタビリティーの高さを持っています。

通常、これだけフロントの回頭性が高いクルマですと、リヤの押さえが追いつかないクルマが多い中、このクルマは、回頭性が高いにも関わらず、リヤがしっかりと路面を掴んで絶大なグリップ力を生んでくれているので、コーナーリングしていても、まったくクルマの恐怖感が有りません。

この走りの要素も、フェラーリ、ポルシェなどのリヤにエンジンが搭載されているクルマじゃないと、このリヤタイヤのグリップ力の恩恵は得られない傾向にあります。

駆動輪の直上付近にエンジンがマウントされ、さらに車体のミドにマウントされることから、前後輪にバランス良く荷重がかけられるので、有効的にタイヤのラバーグリップが引き出せて、クルマの限界性能を引き出す事が出来ます。

だから、クルマの運動性能がどんなクルマよりも引き出せる構造体であるが故に、スポーツカーと呼べる構図が出来上がるのですが、このフリードは、FFながらもその構図がうまくセッティングにより再現されている事で、ピュアスポーツカーに近いハンドリングが出ています。

もちろん、クルマの重心位置、加速時のトラクション性能、絶対的なクルマの車重等は、ピュアスポーツカーには勝てませんし、ピュアスポーツカーは、またその世界で走りの優劣があります。

しかし、FF且つ家族クルマのミニバンで、ここまでピュアスポーツカーの走りを再現させているクルマは類を見ません!

90年代からインテグラやシビックのファミリーカーをベースに、タイプRを製造して来たホンダセッティングである事を彷彿とさせる走りが、このフリードハイブリッドモデューロXに乗って感じたのは、私だけではなかったはずです。

あれから20年、新たな時代に、再びホンダセッティングの素晴らしさが味わえるホンダモデューロXが出てきた事に、かつて、typeRで話題が沸騰していた時代の再燃をこのフリードハイブリッドモデューロXで感じ取る事が出来ました。

是非、この後期フリードハイブリッドモデューロXのステアリングを握って頂き、20年前のホンダタイプRスピリットを感じ取ってみて下さい!

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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