Ferrari 355F1にF355純正油温計は、ポン付け出来るのか?

355F1には、シフトインジケーターが付いており、油温計が付いていません。
モテギ南コースを走らせた時、右バンクからオイルのミスト状のような物が浮遊し、右リヤのパーテーションガラスが曇った事が有り、何が原因でこのような症状が出ているのか突き止められていませんでした。
予想としては、油温上昇が影響していると考えていますが、原因を確認する目的で油温計を取り付ける事にしました。
油温計は、社外の物が出てますが、私は、ネオ・クラシックフェラーリのオリジナリティーを残したいと考えているので、油温計は、社外品ではなく、F355純正品を付けたいと考えました。
前回のブログより、油温計センサーと配線は、エンジンオイルタンク下面のドレンボルトの横についている事を確認したので、後は、メーターを入手するのみでした。
ここで一番気になるのは、355F1にF355の油温計が、ポン付け出来るのか?です。
結論は、付ける事が出来ます。
しかし、この瞬間ではポン付けではないので、取り付けするにあたって、注意ポイントをお伝えします。
1点目は、今回は、純正配線を見つける事が困難だと判断をしたので、温度センサーからの配線を新たに引き直す必要があった事。
2点目は、油温計入手の可否があり、今回は、摂氏表記の油温計が手に入らなかったので、華氏表記の温度計を取り付ける必要があった事。
3点目は、時計からの付け替えなので、照明用バルブソケットがハーネスに置いてけで、文字盤の照明を新たに新設する必要があった事。
これらについて対応する必要が有りましたが、特に機能的には問題なく、取り付けられる事を確認しました。
一般道を軽く走って、水温はおおよそ90度、油温は80度くらいなので、一般的な値を示しました。
一番良いのは、馴染みのある摂氏表記の純正油温計が取り付けられて、配線がそのまま使えるのがベストでしたが、物の入手の可否や取り付け時間に応じて、今回のような取り付け方も有効的である思いましたので、ご紹介を致しました。
次回は、具体的なメーター周りの配線作業と、新たに新設したLED照明の取り付け例をご紹介致します。
また、純正配線が取り出せる場所も気になる所ですので、確認出来次第紹介する予定でおります。
大林 寿行 View All
H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。