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Ferrari F355 大径ブレーキ化のトレンドについて

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F355の仲間の5人中4人がブレーキに不満を持ち、交換を視野に入れているため、採用しているブレーキキットのトレンドを調べて観ました。

既に。私のクルマには、Biotの大径ブレーキキットが付いているので、現状把握の一環として、こちらの詳細をお伝えしたいと思います。

まずフロントのキャリパーは、マセラッティーグランカブリオのブレンボ6Potキャリパーを採用。

リヤは、定番の360モデナブレンボキャリパーを採用。

ローターは、前後共にFCR鋳鉄製で、前後共に直径355mmの放熱性に優れるベルハウジング式。

フロントは、2ピース、リヤは、インナードラム式なので、3ピースを採用。

そして、キャリパーを装着するための、専用設計のブラケットを用いています。

ブレーキパッドは、Biotのノンアスタイプで、効きが良く、ブレーキ鳴きはなく、低ダスト設計のため、ホイールが汚れにくく、一般道からミニサーキットまで、オールマイティーに使えるため、コスパが非常に高いです。

キットには、ステンのメッシュホースが付属されるので、ブレーキのタッチも非常によく、アクセルに例えると、大排気量車のアクセルワークと同じように、ブレーキペダルを軽く踏むだけで、しっかりと制動してくれて、しかも、コントロール幅がある扱いやすい効き味になっています。

公道では分かりにくいですが、前後のブレーキバランスはミドシップらしい配分で、リヤ寄り且つフロントも無理せず効いてくれていて、路面に車体を押し付けて制動してくれる安定した挙動による制動を約束してくれるブレーキ配分になっています。

パフォーマンスは、ポルシェ純正PCCBを上回る制動が得られますが、100万円を超えるキットなので、非常に高価であることがネックです。

直径355mmのローターAssyだけを履かせたとしても、価格は40万円からとのこと。

それに、フロントF50 4potブレーキキャリパーを付けたとしても、価格10万円からの専用ブラケットが必要になるので、手持ちでF50のブレーキキャリパーを用意したとしても価格は50万円以上してしまいます。

従って、オリジナルで355mmのローターAssyを制作して、純正ブレンボキャリパーから、フロントF50、リヤ360モデナキャリパーと段階的にバージョンアップ出来るブラケットをキットとして25万円以下で販売する事が出来れば、355のブレーキの大径化のトレンドが定まり、ハードルが低くなるのではないかと考えています。

今後は、キット化として確立を図り、キャバリーノランパンテバックライトキットに次ぐ、オリジナル商品として出せたらと考えております。

もし、10年以上355にお乗りの方で、流用ブレーキのトレンドについて考えをお待ちの方がいらっしゃいましたら、是非、書き込んで頂けると幸いです。

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大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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