Skip to content

ホンダ CR-V e:HEV EX・masterpiece 【実燃費向上と快適性を与える画期的な装備の追加】

Pocket

後期型になって、ホンダ車としては初?の待望装備が備わりました。

それは、ステアリングヒーターです。

単なるステアリングヒーターが付いた程度じゃないかと思われる方がほとんどではないかと思います。

しかし、i-MMD時代からのハイブリッドに乗られて来ている方は、この装備が付いた事により、より一層次期モデルの期待感が膨らんだのではないかと思います。

それでは、なぜ、ステアリングヒーターが画期的な装備なのか?

それは、冬場の快適度合いが増しつつ、季節を問わず、クルマの実燃費を引き上げる事が出来るからです。

これまで、私は、3年間ステップワゴンスパーダハイブリッドに乗ってきました。

春と秋、エアコンを使わないシーズンは、トルクフルで有りながらも、燃費性能が非常に高く、一般道でコンスタントに22〜23km/Lをマークする優秀な燃費性能を持っています。

1820kgの重たい車体で有りながらも、ワン給油(52Lタンク)で、航続可能距離が1000kmを超えるパフォーマンスを持っているのは、明らかに世界のクルマを観ても類が無いと思います。

しかし、夏場や冬場は、エアコンがどうしても必要になってしまい、それを稼働させてしまうと、エンジン自体の実稼働時間が伸びてしまうために、燃費性能が悪化してしまいます。

特に、真冬の冷間時は、コートを着てクルマに乗り込むだけでも、車内で身に応える寒さを覚えている方も多いと思いますが、そうなると即座にエアコンを付けようとします。

エアコンを付けたとしても、エンジン自体は、すぐに温まる訳ではないので、温風が出てくるまでに、3〜5分程度時間を要し、その間、エンジンは回転を上げて、エンジン冷却水が温まるまで暖気し続けます。

また、冷間始動時だけてなく、エアコンを付けた状態の走行中でも、温風の熱源であるエンジン冷却水がある一定の温度保たないと、設定温度を維持出来ない事から、エンジン自体は稼働し続けなければならず、実稼働時間が伸びてしまいます。

要するに、エアコンを付ける事で、エンジン自体の実稼働時間が、伸びてしまうことから、エアコンを使うシーズン、特に真冬が最も伸びてしまうので、ハイブリッドで有りながらも、燃費がガソリン車並の14km/L程度まで落ちてしまう事がありました。

それを抑えるために、ステアリングヒーター、そして、シートヒーターが、ハイブリッド車には有効的で、これが付いていることによって、一番燃料を食うエンジン冷間時に、エアコンに頼らず、ステアリングヒーターとシートヒーターを付ける事によって、電力だけで寒さを凌げるので、エンジン自体の実稼働時間が抑えられ、実燃費が抑えられる事から、ハイブリッドにとっては、画期的な装備になるという事なのです。

ここまで読まれた方は、従来モデルからシートヒーターが付いているから問題無いと思われる方もいらっしゃると思いますが、正直、シートヒーターだけでは、エアコンを付けないで済む状況では有りませんでした。

身体自体は、コートを着て、防寒着で武装するので、正直、付けなくても耐えられるかも知れません。

しかし、手は、素手のままでクルマに乗り込み、走行をする頻度が高く、今の時代、スマホやナビゲーションもタッチパネル式が当たり前。

手袋をしたままだと、正直、これらのデバイスが使いにくく、燃費のために手袋を使うまでに至りません。。

もちろん、タッチパネル対応の手袋もありますが、わざわざそれを買って対応しようとも思えません。

そういった方が、潜在的に多いだろうと、私も含めて考えられるため、ステアリングヒーターは、今回のCR-V e:HEVに装備された事は、非常に画期的な装備であり、今後のホンダ車に横展して行く背景も含めて、クルマ自体の価値を上げる、大変意義のある装備である事を確信しています。

次期ステップワゴン、そしてオデッセイにも間違いなく装備されると思いますので、フルモデルチェンジの期待が大いに広がります。

【中古車のガリバー】在庫検索

Amazonの「聴く」読書。

30日間無料体験実施中

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

2 thoughts on “ホンダ CR-V e:HEV EX・masterpiece 【実燃費向上と快適性を与える画期的な装備の追加】 Leave a comment

  1. ちなみに、クルマのエアコンは冷房専用で、暖房時にはエンジンの排熱で暖める仕組みです。
    エアコンを入れた状態で暖房をかけると車内の湿気は取れますが、室温の上昇には全く寄与しません。
    それどころか、あなたが気にする燃費の悪化に拍車をかけるだけです。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。