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ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ プレミアムライン 【見えた! 旧RP系をベースにしたフルマイナーチェンジステップワゴン….サイズアップと見た目の豪華さの裏側に潜む随所に見られるコストダウン】

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■先行展示会

2/19(土曜日) ジョイフルホンダ 荒川沖店で、ホンダカーズ茨城による新型ステップワゴンスパーダプレミアムラインの先行展示会が開かれ、迷う事なく速攻で見てきました。

私は、RP3モデューロX、 RP5と足掛け5年間珍しくクルマに飽きる事なく、これまでステップワゴンを普段の生活クルマとして乗ってきました。

5年間生活クルマとして乗り続けて来たのは、私にとっては稀な事であり、だからこそ新型に対して大きな期待を持っていたので、2時間待ちでも新型ステップワゴンを車内も含めて見て来ました。

実は、この日まで、新型ヴォクシーハイブリッドの契約は保留にしており、新型ステップワゴンの実車を確認するまで決めずに待っていました。

■エクステリア

実車の外観を初めて眼の当たりにした時、2代目ステップワゴンがリファインされたクルマになった事を強く感じました。まだオフィシャルではサイズの公表はされていませんが、私個人的には、それほど大きくなった印象はありませんでした。

気になっていたのは、リヤからのエクステリアです。ホンダの公式サイトで見た印象と同じで、歴代で最も洗練された質感漂うデザインになって、全体的なデザインは、しっかりとまとまっていて、ステップワゴンファンに取っても魅力的に写りました。

更に、オフィシャルでは、初登場となるプレミアムライン専用の17インチホイール。あたかもタイヤサイズがアップしているかのような大径に見えるデザインが、上質的なエクステリアにマッチしていました。

車内を見るためには、2時間以上待たなくてはなりませんでしたが、外観を確認しして期待値が膨らみ、並んででも観ることにしました。

■唯一、エクステリアで気になったポイント

前後バンパーが斜め割りになっている所… RP系ステップユーザーでしたら、見慣れた造形かと思います。なぜ、真っ直ぐにしなかったのか….

今回、暗めのカラーリングのクルマだった事から目立ちませんでしたが、水平基調を重視したデザインにバンパーを斜め割りにするデザイナーはいないでしょう。

■インテリア

他者の方と一緒に乗り込んで観る関係で、2列目から観ることになりました。ステップの高さは、旧型RP5と変わらない印象、且つまず1つ目に気になったのが、ハードプラで出来ているステップが、少し改修が施されていそうですが、RP5の物を使っていそうです。

娘達と一緒だったので、私は、ウォークスルーを経由して、3列目シートに周り座りました。このウォークスルーの幅も、サイズアップした割には、それほど広くない印象。そして2つ目に気になったのが、3列目のシートもRP5と同じ。違うのは、プレミアムラインのため、座面の表皮がアルカンターラ素材になっている事。座面自体の素材が違うので、私のクルマの本革よりも座り心地が分厚い印象がありつつも、基本的には同じ座り心地でした。

3つ目に気づいたのが、荷室の照明。同じ部品を流用しながらも、RP5のLEDからハロゲンに変わった仕様になっていました。また、2列目の照明も同様にLEDからのハロゲン仕様。

4つ目が、2列目のフルオートエアコンのコントロールパネル自体が、PR5と同じもの。2列目シートヒーターが付くプレミアムラインは、シートヒータースイッチがコントロールパネル左右横に付くので、一瞬新設計かと思いきや、よく観ると見慣れた物が付いていることに気づきます。

3列目から2 列目に回って、5つ目チェアーテーブルもRP5からの物が使われています。

6つ目スライドドアのノブもRP5からの物が使われます。

2 列目から前列に交代となり乗り込むと、現行のシビックのパーツが横展されています。目に付いたものは、ドアノブ、ウインドウスイッチ類、ステアリング、メーターパネル、エアコン吹き出し口、この辺は、現行車種の物が共通部品として使われるのは一般的なので、全く問題はありません。

その中で気づいてしまった7つ目が、RP3のセレクターノブがガソリン車では旧型の物が流用されています。

次に色違いのサンバイザーですが、これは、新たにライニングが黒くなったので設変と納得が行きます。

8つ目が、色違いのメガネケース入れですが、色が黒くなったので設変の納得感がありましたが、メガネケースを開くと広角のミラーが付いていて、後ろの子供の状態が目視出来たのですが、広角ミラーが省かれていました。リヤ席モニターの大型化に伴い、必要ない判断だったのかもしれませんが、モニターを付ける頻度がスパーダより少ないと予想されるAIRにも省かれていたら、コストダウン以外に言い訳が出来るでしょうか…

その他、視聴者様より頂いた情報で、運転席及び助手席ドアトリムの肘掛け及びインパネの左右のカップホルダーにブルーのイルミネーションが廃止。RP5乗りとしてショッキングだったのが、センターテーブルが廃止になった事。柔軟に物を置くところが少な過ぎます。

更に、エクステリアのドアノブがメッキから同色へ格下げや賛否両論あるプレミアムライン専用のシート素材が本革からアルカンターラに変更。極め付けが、e:HEVでもAC100V1500W電源が付かない仕様になっており、災害が伴う昨今、500万のハイブリッド車に装備されない疑問を感じると共に、車内装備の格下げ感は、もはや浮き彫りになっているのではないかと思います。

最後に、マルチビューカメラシステムが装着されながらも、非装着車の耳たぶミラーをそのまま使っている所も決定的なコストダウンと言えそうです。

■まるで、RP5ユーザーは相手にしていないクルマ作り

インテリアの装備は、悪い事ばかり列挙して来て、ポジショントークだ、お前は、ヴォクシーを買うから批難してるんだろ!みたいな事をよく言われます。しかし、RP3やRP5に乗ってきたユーザーから見ると、車内の目に見える所の随所に旧型部品が流用される事に気がついてしまい、新しさを損なうイメージを与えてしまいます。また、比較してしまうのは、冒頭でも書いた通りで、新型に対しての期待値が高かったからこそ、見方や評価が厳しくなるのも実情だったりします。

もちろん、違うユーザーで、旧型ノアヴォクシーのユーザーだったり、RF RG RK系ユーザーだったり、RP系ステップワゴンを知らない人にとっては、分からない事になるので、評価が異なってきますし、これによって、新型ステップワゴンは、RP5ユーザーを相手にしない、徹底的にコストダウンを図って出来たクルマではないかと思う訳であります。

しかし、現時点では、車体自体を見たに過ぎないので、実際にクルマを走らせて見た時、真の評価をして行く予定でおります。

YouTubeでも動画配信をしておりますので、是非、興味のある方はご覧ください。

大林 寿行 View All

H社及びM社ドイツエンジン部品メーカー2社を経て、国内自動車メーカーの実験エンジニアに従事。主にクルマのエンジン耐久信頼性実験とその研究に携わる。研究においては、H研究所出向中、エンジン内部の要素研究に着手。自動車技術会、SAEへ研究論文を発表し、「ピストンピン打音発生時の潤滑挙動可視化」やM社時代大学の研究室との共同研究「ディーゼル用スチールピストンの摩擦力と特性とスラップ振動の関係」などがある。また、「内燃機関のピストン構造」で特許を出願。しかし、順風満帆な日々は続かず、うつ病を患うことになり、これからの仕事の仕方について真剣に向き合う。情報発信を駆使して、エンジニアからジャーナリストへの転身を見据え、「エンスージアストへの道」ブログを立ち上げ、クルマ系記事を執筆。今年からは、クルマ系動画クリエイターとして独立を果たし、新車及びカー用品のレビューを本格的に実施。ブログ記事執筆によって、動画の新車レビューでお届け出来なかった内容を執筆し、クルマのエッセンスをより詳しく発信。また、カー用品では、デシダルルームミラーを始めとした、主に新車購入時に注目される用品を中心に、海外メーカーからタイアップの話を頂きつつ更新中。クルマを通じて、誰もが楽しいカーライフが得られるきっかけづくりを目指します。

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