実機レビューと評価「PORMIDO PRD81C」純正交換タイプ デジタルインナーミラードライブレコーダー

デジタルミラー

こんにちは。元エンジン要素研究員上がりの自称モータージャーナリストの大林寿行です。

約1年くらい前になりますが、ポーミドのデジタルインナーミラーのPRD80CがPRD81Cへとモデルチェンジしておりますが、今となっては新しい製品ではありません。

しかし、今年のモデルと比較をしても、未だにこの製品の完成度を上回るデジタルミラーは非常に少ないと思いますので、今回、この製品を実際に使用して、実機レビュー評価して行きたいと思います。

車内カメラタイプのPRD81C

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PRD81Cのスペックと特徴

「PRD81C」のスペックは以下の通りです。

PRD81C
24.07発売?
画面サイズ : 11インチ
画面輝度 : 1200cd/㎡
オート輝度調整付き
デジタルズーム付き
フロントカメラ:2560×1440P/30fps
リアカメラ:1920×1080P/30fps
解像度 : 前後200万画素
イメージセンサー :
前後STARVIS+HDR/WDR
LED信号対応
レンズ視野角 : 前170度/後150度前後
リアカメラケーブル長さ: 約8m
64GB microSD付属/最大128GB
GPS内蔵
駐車監視モード :
衝撃検知/タイムラプス
タッチパネル式
バック連動付き

この製品を簡単に説明すると、先代モデルのPRD80Cの欠点であったディスプレイの暗さが改善されたモデルで、600cd/㎡から1200cd/㎡と50%も輝度がアップしたモデルとなっています。

更に、自動輝度調整機能が追加され、昼間は、周囲の映り込みの反射による映像の見えにくさが改善され、夜間は明るすぎる事なく、しっかりと映像の目視が出来るようになりました。

本体の50%もの輝度アップにより、デジタルミラーの骨格が一新され、台形形状から、好き嫌いが出にくい標準的な長方形に変わり、ディスプレイは10インチから11インチにサイズアップしたモデルが、PRD81Cと思われます。

また、カメラ内部のスペックに変更はないと思いますが、取り付け後のデジタルミラー周りの美観をより向上させるために、MAXWIN-A002で採用されていたフロントカメラの配線が隠せるように、フロントカメラステー対応のカメラが搭載された事も変更点になります。

セット内容とデザイン

今回は、PORMIDOさんよりご提供頂いたサンプルで実機テストを行いました。

セット内容は以下の通りです。

  • デジタルミラー本体
  • フロントカメラ
  • リヤカメラ
  • フロントカメラステー
  • 本体背面カバー
  • 両面テープ(備品 リヤカメラ用)
  • 両面テープ(フロントカメラステー用)
  • 反射防止フィルム
  • 駐車監視ケーブル
  • リヤカメラ延長ケーブル
  • 64GB microSDカード
  • 取り付けステーセット
  • 配線カバー
  • ステッカー
  • ケーブル取り付けセット
  • 清潔布
  • 技術基準適合確認書
  • 説明書

デジタルミラー本体

純正交換タイプのデジタルインナーミラーですので、前作と同様、アームブラケット及び背面カバーを組み付けて、車両に取り付けるタイプとなります。取り付けた車両は、ホンダフィットGK3型ですが、標準ブラケットで装着可能となっています。

前作モデルは台形形状でしたが、本製品は、本体及びディスプレイ共に長方形がベースとなった形状で、好き嫌いが別れにくいデザインとなっています。また、オート輝度調整が追加され、本体裏右側に感光センサーが搭載されています。

前作同様、物理ボタンでも操作が出来るようになっています。右から画面表示ON/OFF、フロント/リヤ画面表示切替、静止画撮影ボタン。

前作よりもSDカードの抜き差しもし易くなり、SDカードスロットが下から上に変更され、抜き差し時のカードの落下が防止出来ます。

また、メクラ蓋も開け易くなり、簡単にSDカードの抜き差しが可能です。前作と同様、この製品も64GB micro SDカードが付属しています。

フロント/リヤカメラ

前作モデルのフロントカメラは、リヤカメラと同じ形状のシェルでしたが、本製品は、MAXWIN MDR-A002に採用されてた同形状のシェルとなりました。これにより、デジタルミラー及びフロントカメラの配線を隠す事が出来るようになりました。

しかし今回のレビューでは、既にVANTRUE N5S 4カメラドライブレコーダーを取り付けており、配線を隠すカバーはデジタルミラーのアームブラケット周りに装着する仕様で、カメラもデジタルミラーと同軸に装着する必要があるため、スペースの都合から装着出来ませんでした。

リヤカメラは、先代モデルと同じシェルで、カメラ自体はフロントと同様、ソニースタービスセンサーIMX307搭載で、200万画素カメラだと思われます。また、車内カメラのみとなっており、純正スモークのガラス越しにカメラを設置しています。

駐車監視ケーブル

本製品の駐車監視ケーブル(電源ケーブル)は、シガーソケット対応ではなく、車両のヒューズボックス等に取り付けられる3芯ケーブルとなっています。

常時及びACCに3Aのヒューズが付いています。

車両のヒューズボックスにそのまま装着出来る低背型ヒューズとなっています。このタイプで取り付けが出来ない車両の場合は、別途、ヒューズホルダーを使って取り付けすれば装着可能です。

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3又ケーブル

デジタルミラー、フロントカメラ、リヤカメラに接続するケーブルですが、駐車監視ケーブルと一体物となっています。

技術基準適合確認書

アフターで売られているデジタルミラーは、車検で必要になる場合がある衝撃テストレポートが同封または入手出来ない場合が多いですが、この製品は、ディーラーで車検を依頼しても、問題なく車検に通る製品となっています。

ちなみに、認証工場やユーザー車検等で普通に陸自で車検を取る場合、デジタルミラーが純正品なのか?社外品なのか?まで検査を行う事はありません。

ディーラーのような指定工場は、自社で完成検査を行い、その検査員が車検の有無を判断するので、周りから責任が問われます。

よって、不正トラブルを避けるために、扱う車の条件が純正ノーマルである所が多く、その時に衝撃レポート等が要求される場合があるので、実はこのレポートは、ディーラー都合で必要になる場合があると言えるかと思います。

配線の這わせ方

配線カバーを付けずに装着すると、デジタルミラーとフロントカメラの配線が目に付きますが、それでも他メーカーのデジタルミラーと比べると配線が少なく、デジタルミラー周りはスッキリとしていて、スマートに取り付けする事が出来ます。

デジタルミラーと3又ケーブルを繋ぐコネクターは、助手席側のルーフライニング裏に隠して装着する事が出来ます。

フロント及びリヤカメラと3又ケーブルを繋ぐコネクターは、ルーフライニング裏または、Aピラーのトリム裏に隠して装着する事が出来ます。

リヤカメラの中継ケーブルの寸法は書かれておりませんが、実測で約8mありました。GK3フィットで装着した場合、以下の写真のように、床から配線を通しても配線の長さに余裕がありましたので、ミニバンでも十分に装着出来る寸法かと思います。

リヤカメラの配線にも余裕があり、配線の短さは気になりませんでした。また、赤色のバック連動線は、バックライトとバイパスさせています。

インターフェイス

画面上の機能

本製品の画面は、時刻・日付・メーカーロゴを非表示に設定する事が出来ます。

右下のアイコンは非表示に出来ませんが、純デジタルミラー風に使用する事が可能です。

また、ドラレコの機能は使わず、純デジタルミラーとして使用したい場合も、micro SDカードを抜いて使用する事も出来ます。

特に国産メーカー品は、micro SDカードを挿しておかないと、警告音が鳴り続けたり、警告が表示し続けてしまい、メーカーの定める使い方に沿った使い方をしないと使えない製品が多いですが、この製品は自由度が高くなっています。

micro SDカードが挿入されていて、ドラレコとしても使用される場合、「SDカードを定期的にフォーマットしてください」と表示されます。

右横を上下にフリックすると、デジタルズームが可能です。

上中央をタップすると、手動で輝度調整が可能です。

再度タップすると、オート輝度に切り替えが可能です。

このデジタルミラーの収録動画は、画面上で確認する事が可能です。最近のデジタルミラーは、スマホとWiFi接続し、専用アプリで収録動画の管理が出来る製品が多くなっていますが、この製品は非搭載となっています。

画面の切り替えは、リヤ視界のみならず、前後・前・後に画面切り替えが可能です。

設定項目

設定項目は以下の通りです。

 

このデジタルミラーは、常時録画時と駐車監視時とで、Gセンサーの感度調整が出来るようになっています。

デジタルミラーとしての画質

視野角と後続車両の距離感 (カメラとデジタルズーム)

デジタルズームを使用しない場合の視野角は170度となっておりますが、デジタルズームを常用する場合には、ズームによって視野角が狭くなってしまうので、ミラー上の視野角はあまり気にする必要はないと思います。

デジタルズーム無しの視野角は170度で、後方の見通しは非常に良いですが、後続車両との距離感は実際よりも遠くなるので、ぎりぎりまで車間を詰めようとした時などは、接触する危険性があります。

最大ズーム時は、実際の後続車両との距離感に乖離がなく、ダイレクトに後方の状況を掴む事が出来ます。

画面の明るさと反射のしにくさ(モニターの輝度)

最大輝度1200cd/㎡時は、昼間の晴れている状況下でも、デジタルミラーが反射する事なく、後方映像がくっきりと映ります。反射防止フィルムが付属していますが、特に使う必要はないと思います。

昼間の逆光補正(HDR補正)

白飛びが抑えられており、光が差し込む駐車場の入り口の様子も目視出来ていました。 

夜間のヘッドライトの防眩効果(HDR補正)

走行車線及び追い越し車線を走行している後続車両の乗用車及びトレーラーからヘッドライトが照らされていますが、白飛びする事なく、照らされている光は補正されており、後方の状況はしっかりと目視する事が出来ました。

夜間の市街地の明るさ(WDR補正)

国道16号線などの歩道の街灯やお店などの照明が多い道では、明暗差は非常に少なく、後方視界はしっかりと映し出されていました。

夜間の暗い場所での明るさ(WDR補正)

照明が少ない真っ暗闇の農道は、現在売られているデジタルミラーの中でも映像が明るく、道幅や金網がしっかりと確認する事が出来、黒潰れ及びノイズが少なく、映像の劣化は感じにくい印象でした。

ナンバーの読み取り(リヤカメラ解像度)

リヤカメラの解像度はFHD(1920×1080P) で、200万画素のソニーセンサーIMX307が使われていると思いますが、夜間で雨が降っている状況下でも、ミラー上でナンバーが読み取れました。

ドラレコとしての画質

録画視野角(カメラ)

フロントカメラの視野角は、VANTRUE N5Sのフロントカメラの視野角が対角165度に対して、本製品は170度と公表されていますが、ぼぼ同じ視野角となっていました。

リヤカメラの視野角は、N5Sのリヤカメラの視野角は160度ですが、それよりも狭角となっており、解像度重視に振った視野角になっていました。

逆光補正能力(HDR)

フロントリヤカメラ共に、白飛びが抑えられており、光が差し込む駐車場の外の様子も収録出来ていました。

ナンバー認識(解像度)

前後共にナンバー認識は出来、一般的な200万画素相当の画質でファイルが収録出来ていました。

夜間も前後共にナンバー認識は出来、前後共に白飛びがなく、一般的な200万画素相当の画質でファイルが収録出来ていました。

夜間の明るさ(WDR)

駅前のロータリー等の街灯がある場所では、前後共に明朝差が少なく、周囲の状況はしっかりと収録が出来ていました。

街灯が非常に少ない農道では、一般的なドラレコと大差はなく、光源がない場所で黒潰れが見られました。

駐車監視の機能

衝撃検知機能

以下のタイムラプスの設定項目にあるOFFを選択すると衝撃検知モードが使用出来ます。衝撃を検知してから数秒後に本体が起動してから収録されるので、衝撃が加わった後の動画となります。

衝撃が加わった後に本体が起動し、1分間イベント録画として収録されます。よって、駐車監視中に起こった被害の決定的瞬間を捉える事が出来ない確率は高いです。

しかし、待機電力を抑える事が出来るので、車のバッテリー上がりを抑える事が出来るメリットがあります。駐車監視は全く収録しないよりは、した方が良いと思われている方向けです。

タイムラプス機能

駐車監視時にタイムラプス録画を運用したい場合は、下のタイムラプス項目の0.5秒・1秒・5秒のいずれかの録画間隔時間を設定します。

エンジンオフでアクセサリー電源が遮断されると、常時電源によりタイムラプス録画が開始します。その時、タイムラプスモードに入ると表示されます。

また、エンジンオンで、アクセサリー電源がONになると、タイムラプスモードが終了と表示されて、常時録画に移行します。

地デジノイズの影響

今回、MAXWINの地デジチューナー FT44Hを使用して確認しました。

デジタルミラー前後の映像及びモニター自体にノイズが出る事はありませんでした。

また、地上波の受信を妨げる事なく、番組の視聴も可能でした。電波干渉により、フルセグで映っていたのが、ワンゼクのみでしか映らなくなる例がありますが、アフターメーカーのデジタルミラー及びドライブレコーダーは、全ての車種に対応している訳ではないので、電波干渉の有無は参考程度とお考え下さい。

総評

最後に「PRD81C」の総評です。

発売してから1年くらい経過しているデジタルミラーで、今となっては新しい製品ではありませんが、2025年は国産から新しいデジタルミラーが登場している中でも、デジタルミラーとしての機能面で全く目劣りがなく、最新の2025年モデルを凌駕しているデジタルミラーだと思いました。

スマホと同等の1200cd/㎡の輝度を誇り、サングラスをかけていても暗さを感じる事なく、後方視界がしっかりと目視出来、夜間は、自動輝度調整機能により、眩しくない輝度に自動調整してくれるので、目が眩む事もありません。

また、前後カメラはソニーのスタービスで、IMX307の200万画素センサーが使われていると思いますが、今となっては画質自体は特段高い訳ではないですが、ドラレコで最も使われてきた307センサーで、昼夜共に画質自体のチューニングが熟成の域に達しています。

よって、昼夜問わず申し分の無い画質となっており、下手に新しい製品を選ぶよりも、この製品を選んでおいた方が無難である事が、これまで国産を含めて、数えきれないくらい様々なデジタルミラーをレビューさせて頂いた私の感想となります。

車外カメラタイプのPRD81

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