こんにちは。元エンジン要素研究員上がりの自称モータージャーナリストの大林寿行です。
近年、車に搭載されるディスプレイオーディオ化が進み、有線CarPlay Android Auto対応ディスプレイオーディオ向けに、2021年頃からottocastが先行して、ワイヤレスCarPlay AAアダプター、AI BOX、HDMI入力アダプター、Mirror Touchとこれまでなかった革新的なカーオーディオアクセサリをリリースしてきました。
これらは、2016年以降の有線対応の純正ディスプレイオーディオ及びATOTOを初めとした社外ディスプレイオーディオ向けのアクセサリですが、これらを使用するためには、車にディスプレイオーディオが装着されている事が前提になります。
それと同時にユーザーの取付技量に関係なく、持ち運びが出来て、誰でも簡単に車に装着出来る「ポータブルのディスプレイオーディオ」も同時にリリースされておりましたが、無線でCarPlay及びAndroid Autoのみが使用出来る製品がほとんどで、AIBOXのようにネットが使える製品はまだまだ多くはありませんでした。
しかし今回、AI BOXのパイオニアであるOttocastから新たに画期的なポータブルディスプレイオーディオが登場し、実機レビューをしましたのでご紹介したいと思います。
動画では、「使用して分かった長所と短所の切り口でレビュー」しておりますので、興味がありましたらこちらも参考にして頂けたらと思います。
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Ottocast ScreenFlowの特徴
Ottocast ScreenFlowの特徴は以下の通りです。また、太字で記載している機能は、従来のポータブルディスプレイオーディオと大きく異なるScreen Flowの目玉機能となります。
-
- 11.4型の横長液晶ディスプレイ
- Andoid OSを搭載し、Android端末のように使用可能
- ワイヤレスCarPlay/ワイヤレスAndroid Autoに対応
- スマホでテザリング中でもCarPlay・Android Autoが使えて、プリインストールされている動画アプリでネットが同時に使える
- ワイヤレスCarPlay・Android Auto使用中にBluetooth送信により、車載スピーカーに音声出力が可能
- FMトランスミッター、AUX出力をサポート
- ネット接続はWiFiのみで、SIMスロット非搭載
- microsSDスロット搭載
- 4コア/4GB RAM/32GBストレージ
- 汎用バックカメラ対応
セット内容とデザイン
Ottocast ScreenFlowのセット内容は、以下の通りです。
- 11.4型の横長液晶ディスプレイ筐体
- ダッシュボード用ブラケット
- シガーケーブル
- AUXケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
左側面にはタイプC電源入力端子、AV入力端子、microSDカードスロット、AUX端子、電源ボタンが装備されています。
ダッシュボード用の台座は、上下左右に角度が調整出来るタイプです。
下面には、超強力な両面テープが用いられており、本体を確実に固定します。
シガー電源ケーブルには、1Aの出力ポートが装備されています。
車内への設置
今回はホンダフィットGK3のダッシュボード上に本機を設置しました。
横長ディスプレイの為、運転に必要な視界を遮らず、保安基準の問題もなさそうです。
ただし、座高が低い方の場合は、前方の見通しが悪いと思いますので、シート高さ等を調整する必要があると思います。
起動及びアクセサリ電源
本機は、シガーソケットケーブルによる給電のため、アクセサリ電源を使用しますので、エンジンON/OFFに連動して作動します。
しかし、電源ON/OFFの物理ボタンの長押しにより、アクセサリ電源がONのままでも、電源を切ったり再起動する事等が可能となっています。
電源を切る、または再起動をかけてから立ち上げると、ottocastの画面と大き目なBGMが立ち上がり、ホーム画面に移行するまでに数十秒程度時間を要します。
しかし、一度電源を入れていて、車両のアクセサリ電源によりON/OFFした場合には、クイックブート機能が働く、ある一定の時間内は直ぐにホーム画面に切り替わり、待ち時間なく使用する事が出来るようになっていました。
WiFiアクセスポイントへの接続
この製品はSIMスロットを搭載していませんので、インターネットはWiFiアクセスポイント経由で通信を行います。
接続方法は一般的なスマホやタブレットと同様ですので簡単です。
左上のWiFiのアイコンが点灯すれば、接続成功です。
CarPlay・Android Autoの接続
次にCarPlay・Android Autoの接続を行います。
CarPlay・Android Autoアイコンをタップして、スマホ側で本機とBluetooth接続を行えば、自動でCarPlay・Android Autoが起動します。
音声出力の設定
この製品は音声の出力方法をこちらの4通りから選ぶ事が出来ます。
- 本体スピーカーで直接再生
- FMトランスミッターでナビから無線出力
- AUXでナビから有線出力
- Bluetoothでナビから無線出力
今回は、Bluetoothによりディスプレイオーディオ経由で、無線による音声出力をしました。
手順はこちらの通りです。
歯車の設定アイコンをタップし、「Bluetoothを送信」をタップします。
次に車両側ディスプレイオーディオでBluetooth機器を検索して、本機を選択します。その際、本機側からは、デイスプレイオーディオの名前が表示されいます。今回は、ATOTO A5Lと接続しました。
これでペアリングが完了し、ナビから音声出力が可能になります。
使用出来るAndroidアプリ
次にAndroidアプリですが、Ottocast Play2Videoと同じで、定められたアプリだけをアプリストアからダウンロードする方式となります。
主なアプリはこちらの通りです。
- YouTube
- TikTok
- Prime Video
- U-NEXT
- Tver
- YouTube Music
- Spotify
こちらでテストした限りでは、スマホのテザリングを使用してYouTubeやアマプラは遅延やカクツキなどもなく、ストレスなく視聴する事が出来ました。
また、リターンアイコン左側の縦画面切替アイコンにより、縦画面に切替が可能で、YouTube等の概要欄が見れてリンクが開けます。
概要欄を開いている時に、再度、横画面に切り替えると、以下のように見ることも可能です。
横画面の状態でリンク先のweb ブラウザーを開くと、横画面のままAmazonを見る事が可能でした。
画面の2分割表示による、ナビアプリと動画アプリの同時使用
こちらは本製品の最大のセールスポイントかと思いますが、スマホでテザリング中でもCarPlay・Android Autoが使えて、プリインストールされている動画アプリでネットが同時に使えます。
これにより、スマホ1台だけで、ナビアプリでルート案内をさせながら、YouTubeやアマプラの再生が出来るようになっており、更に、安定した作動で使用する事が可能でした。
ただし、運転しながらの動画の視聴は危険ですので、あくまでも助手席に乗っている方向けの機能と捉えていますが、初期設定ではウィンドウのレイアウトが左ハンドル向けとなっており、ナビアプリが左・動画が右です。
こちらは歯車の設定 ▶︎ディスプレイから、サイドバーを右側に表示させる事で、CarPlay・Android Autoのウィンドウを右側、動画アプリのウィンドウを左側に表示させる事が出来ます。
また、CarPlay Android Autoの画面右上の設定からも可能です。
汎用バックカメラの機能
Ottocast ScreenFlowは、従来のポータブルオーディオと同様、汎用のバックカメラを使用する事が可能です。
右側のリバースのAppをタップすると、カメラの映像画面に切り替わります。
試しにAKEEYOさんのNV-360用のナイトビジョンカメラを接続しましたが、しっかりと映像が出力されました。
また、バック連動線が付いた2.5mmのジャックコネクターの中継ケーブルとそれに対応したバックカメラを使えば、シフトのリバースと連動して、自動で画面が切り替わってくれました。
以下は、AKEEYO NV-360のリヤカメラと中継ケーブルですが、問題なく使用する事が出来ました。
また、バック設定よりガイドラインの調整や表示の有無等が可能です。
ガイドラインの調整
解像度設定
PとNの違いは、Nがインターレーススキャン方式で、Pがプログレッシブスキャン方式で、どちらも同じ解像度ですが、Pの方が鮮明で滑らかな映像が表示出来る方式です。
ただ、N設定だと映らないカメラがほとんどだと思います。
上下反転設定
まとめ
Ottocast SreenFlowは、横長11.4型ディスプレイとAndroid OSを組み合わせで、CarPlay・Android Autoの便利さと動画視聴の自由度を両立させた画期的なポータブルディスプレイオーディオです。
運転中の視界を妨げにくい横長のデザインや、ナビと動画を同時表示できる分割機能、複数の音声出力方法など、使い勝手を高める工夫が随所に盛り込まれています。
特に注目すべき所は、SIM非搭載ですのでWiFi接続が必須ですが、スマホでテザリングしても快適に使えるように作られており、CarPlay・Android Autoとネット回線を各々で使い分けて使えるようになっており、それでいて作動が安定しているため、ポータブルオーディオを買うなら、迷わずこれ一択になる事は間違いありません。
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