こんにちは。元エンジン要素研究員上がりの自称モータージャーナリストの大林寿行です。
近年、車に搭載されるディスプレイオーディオ化が進み、有線CarPlay Android auto対応ディスプレイオーディオ向けに、2021年頃からottocastが先行して、ワイヤレスCarPlay AAアダプター、AI BOX、HDMI入力アダプターなどが、これまでリリースされてきました。
ワイヤレスCarPlayアダプターの登場から4年が経過しており、これらの製品は出尽くした感があり、これまで無かった新しい機能を有した製品が出て来る事を心待ちにしている方も多くいらっしゃると思います。
昨年は、ottocastから「Car TV Mate」▶︎「Car TV Mate Pro」▶︎「Car TV Mate MAX」という製品が段階的にリリースされましたが、有線CarPlay Android auto搭載向け及びHDMI入力非搭載のディスプレイオーディオに、HDMI入力機能が追加出来る世界初の機能が搭載された製品がリリースされました。
そこで今回、ottocastのCar TV Mate MaxのOEM品になります、GETPAIRRブランドの「TV Mate Car Adapter」という製品が登場しましたので、この製品に搭載されている機能を実際に使用して、実機レビュー評価をして行きたいと思います。

「GETPAIRR TV Mate Car Adapter」の特徴
- 「HDMIマルチメディアアダプター」車のUSBに本製品を挿してHDMI対応デバイスを繋ぐだけで、車内がエンタメ空間に早変わり。Fire TV Stickやゲーム機の映像を車のモニターで楽しめます。最大2K(2560×1440)@60Hzの高画質対応で、映像も音もなめらか。 長距離ドライブ中でもお子さまが退屈せず、家族で映画やアニメを楽しめると好評です。コンパクト&軽量設計で、配線もスッキリまとまります。
- 「ワイヤレスCarPlay/Android Auto」iPhoneでもAndroidでも、本製品を車の通信ポートに挿し、スマホとBluetoothペアリングするだけで、ワイヤレス接続が可能になります。 初回設定後は、次回以降エンジンをかけるだけでスマホと自動接続され、ナビ・音楽・通話・メッセージ操作などがすべてケーブルなしで使えます。毎日の通勤や旅行のドライブも、手間いらずで快適なスマート体験が楽しめます。
- 「有線でミラーリング」iPhone 15以降のモデル(USB-C)やDisplayPort出力に対応したAndroidスマホなら、有線ミラーリングが可能です。ケーブル1本で安定した映像出力ができ、アプリや動画をそのまま車内の画面に表示。ラグも少なく、ストレスフリーで楽しめます。【ミラーリング対応条件】iPhone:iPhone 15以降に対応。Android:DisplayPort(DP Alt Mode)映像出力に対応した機種に限ります。
- 「有線接続CarPlay搭載車対応」2016年以降の有線CarPlay対応車種に幅広く使えます。純正ナビとの互換性が高く、差し込むだけで使えるので難しい設定は不要。ご自身の車が有線CarPlayに対応しているかを確認するには、純正のUSBケーブルでスマートフォンを車に接続し、有線状態でCarPlayが起動するかご確認ください。起動すれば対応車種です。
- 「1年間保証&カスタマーサポート」日本国内の電波法認証を取得しており、免許不要で安心してご使用いただけます。信頼できる品質で安心・安全のカーライフをサポートします。お買い上げ日より1年間のメーカー保証付き。製品の不具合などがあった場合、商品交換または返金対応いたします。LINE(@getpairr)・メール・電話によるカスタマーサポートも万全です。
※GETPAIRR Car TV Mate Pro Max Amazon ECの「この製品について」より
セット内容と取り付けについて
「GETPAIRR TV Mate Car Adapter 」のセット内容は以下の通りです。
- TV Mate Car Adapter 本体
- USB-C変換アダプター
- 日本語取説
- アフターサービスのご案内
本体のコネクター・ポート類は以下の通りです。
- USB-Aコネクター(車載ディスプレイオーディオ接続用)
- HDMI入力ポート(地デジチューナー・ミラーリング・Fire TV Stick等用)
- USB-Aポート(システムのローカルアップデート用)
- LEDステータスランプ
- リセットボタン
モデル及び技適番号等は以下の通りです。
- モデル CA361
- Part No. CA361-B4
- 技適認証済 201-220660
車載ディスプレイへの接続と初期設定
今回は、2025年にリリースしたATOTO A5L 10.1インチディスプレイオーディオで作動確認を実施致しました。

ディスプレイを起動して、ディスプレイオーディオのUSB-Aポートの電話リンクに本機を接続します。
USB-Aポートに接続直後、ホーム画面が表示され、3つの機能が使用出来ます。
- CarPlay (ワイヤレス)
- Android Auto (ワイヤレス)
- HDMI入力 (DP(DisplayPort)規格に対応したAndroidスマホはUSB-C to HDMI変換器により、ミラーリングが可能。また、iPhoneはライトニングによって、ミラーリングが可能。)
歯車のアイコンをタップすると、以下の項目の設定が可能です。
ディフォルト起動モードは、お好みに応じて、起動後すぐに表示させたい機能を選択する事が可能です。なしの場合は、ホーム画面となります。
オーディオストリームモード
起動遅延
上記2つのモードは、取説に詳細は記載されておらず、また、実際に使用してみましたが、機能の働きが分かりませんでした。
ワイヤレスAndroid Autoの使用方法
今回使用したスマホは、Google Pixel 8aです。スマホのBlutoohをオンにして、AUTO-1A47とペアリングするだけで、以下のようにマップ等が直ぐに使えるようになります。
スマホと接続されている際は、CP/AAに色が付きます。
ワイヤレスCarPlayの使用方法
今回使用したスマホは、iPhone 13 Proです。Androidスマホと同様にBlutoohをオンにして、AUTO-1A47とペアリングするだけで、以下のようにマップ等が直ぐに使えるようになります。
また、iPhoneですが、2025/9/16 iOS 26にバージョンアップし、iOS 26 CarPlayに進化しました。
接続中は、WiFi接続されます。
HDMI入力の使用方法
地デジチューナーによる使用例
MAXWIN FT44Hに搭載されるHDMI出力を使って、地デジを繋いでみました。

解像度は、最大2K(2560×1440p)@60Hzとなっており、高画質でテレビを視聴する事が出来ます。また、テレビキャンセラー等の必要はなく、走行中もテレビの画面を映す事が可能です。
今回のレビューは、社外のオーディオを使っていますが、純正ディスプレイオーディオでも、本機を介して映像出力すれば、USBポートからの映像出力のため、テレビキャンセラーを使う必要はなく、走行中も映像を映す事が可能です。
Android スマホによるミラーリングの使用例
DP(DisplayPort)規格に対応したAndroidスマホは、以下のようなUSB-C to HDMI変換アダプターによりミラーリングが可能です。
スマホに表示されるディスプレイをミラーリングするをタップすると、スマホの画面が映せるようになります。
Youtube等の動画を視聴する事が可能です。
しかし、Prime Video等の有料サブスクは、スマホとディスプレイと同時2画面再生となるので、HDCP保護により視聴する事が出来ません。Android スマホの場合は、スマホのみ映りました。
iPhoneによるミラーリングの使用例
iPhoneの場合は、アップル純正等のライトニングHDMI変換アダプターを使用する事で、iPhone15以前のモデルでもミラーリングが可能です。

しかし、Prime Video等の有料サブスクは、Android スマホと同様、ディスプレイオーディオに映像を映す事は出来ませんでした。
また、iPhoneの場合は、スマホでも映像が映らず音声出力のみでした。
「GETPAIRR TV Mate Car Adapter」の総評
最後に「GETPAIRR TV Mate Car Adapter」の総評です。普段、ディスプレイーディオの機能はCarPlayを使用していて、HDMI入力を使って、地デジによるテレビや、Fire TV Stickによる有料サブスクの視聴、また、ミラーリングでネットやYouTubeを楽しみたい方に、おすすめ出来る製品だと思いました。
従来のCar TV Mateは、HDMI入力機能のみでしたし、また、Car TV Mate Proは、ワイヤレスCarPlayのみしか使用出来ませんでしたが、本製品は、Car TV Mate MAXと同じく、ワイヤレス Android Autoにも対応していますので、Android スマホユーザーの普段使いにも不満は出ないと思います。
最後にミラーリングについてですが、スマホから直接、HDMI入力によってミラーリング画面からPrime Video等の有料サブスクを視聴する場合、HDCP保護により映画等の視聴をする事が出来ないので、これらの制限を無くしたいと考えている方は、Fire TV Stickを使用する事によって視聴可能になるので、外しのない製品だと感しました。

LaBoon!!ブログでは、「MAXWIN Mirra Touch Link」の実機レビューを掲載しておりますので、こちらも興味がありましたら、ご覧になってみて下さい。

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