こんにちは。元エンジン要素研究員上がりの自称モータージャーナリストの大林寿行です。
2016年以降の車は、有線CarPlay Android Auto対応のディスプレイオーディオやナビが設定されるようなりましたが、それ以前の車は、ディスプレイが付かないBluetoothオーディオだったり、2016年以降の車であっても、エントリーモデルのナビの場合は、有線CarPlay Android Auto非対応のモデルがあります。

その一例として、上の写真は、2017年式 ホンダN-BOX JF-3型のホンダ純正のキャザズインターナビですが、エントリーナビで有線のCarPlay Android Auto非対応で、CarPlay AndroidアダプターやAIBOXを使用する事が出来ないため、ソフトによる機能拡張化が出来ません。
かといって外してしまうと、純正セキュリティーのランプ、時計や天気予報等のインフォメーション、ステアリングのファンクションボタン等が使えなくなってしまい、せっかく純正採用されている機能を潰してしまう事になります。
しかし、純正ナビを取り外す事なく、そのまま純正機能を活かしつつ、常に最新のナビを使い、Spotify等で音楽を聴きながら車に乗りたいという方にとって非常におすすめな製品があります。
そこで今回は、CarPlay Android Auto対応の「CARPODGO T3 Pro」というディスプレイオーディオがありますので、実機レビューをして行きたいと思います。
CARPODGO T3 Proの特徴
CARPODGO T3 Proの特徴は以下の通りです。
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- 8.9インチの横長フルラミネートディスプレイ
- 重量1.1kgの軽量ディスプレイ
- 60FPSワイヤレスCarPlay
- ワイヤレスAndroid Auto対応
- Linux OSによる圧倒的起動速度と高い安定性(起動6秒+CarPlay接続6秒)
- 画面フリックによるDay & Night モード切替
- 自動輝度調整
- 耐荷重8kgの超強力マグネットマウントによる脱着式ディスプレイ
- バック連動機能付きバックカメラ
セット内容とデザイン
CARPODGO T3 Proのセット内容は、以下の通りです。

本体
サイズは、縦101mm×横227mm×厚さ6.5mm(最小) 19mm(最大)で、超強力マグネットマウント採用により、本体裏側はフラットになっています。

マウントを取り付けると以下のようになります。

本体をダッシュボート取り付け後、以下のコネクターにケーブルを接続する際、マグネット式マウントによって自在に脱着出来るので、非常に便利な機構となっています。

左から、USB-C電源入力端子、AUX端子、AV入力端子(バックカメラ用)、MIC端子、USB-C入力端子(データ更新用)が装備されています。
マウント
以下のマウントは、超強力両面テープで固定するタイプのマウントになります。

両面テープ付きの台座は、予備用に2セット付属されています。

また、以下は、吸盤タイプのマウントと吸盤台座で、これらも付属されています。

シガーソケット型電源ケーブル
電源ケーブルは、車両のパワーアウトレットから取るACC電源タイプとなります。

シガーソケットは、パワーアウトレットに差し込んだままでも、電源のON/OFFが可能です。また、USB-Aポート(5V/2.4A)があり、他の用品の給電の邪魔になりにくい仕様となっています。
バックカメラと中継ケーブル
バックカメラは、角度が調整出来るブラケット、両面テープ、固定用ビスが付属しています。また、中継ケーブルは、バック連動線付きのジャック端子式となっています。

中継ケーブルの長さは約6.5m、カメラのケーブルの長さが約0.5mになっており、ミニバンでも取り付け可能なケーブルの寸法となっています。
USB BT Adapter
この製品は、BT及びFMトランスミッターによる無線音声出力機能が搭載されていますが、BT送信はスマホから行われる方式のため、使用されているスマホによっては、正常に車載オーディオとペアリングが出来ない場合があります。

その際、音声外部入力(本体横のAUDIO端子)を使い、USB BT Adapterを使って車載オーディオとペアリングさせて、音声出力させる事が可能なアイテムが付属しています。
リヤカメラ用電流フィルター
通常使う事は少ないと思いますが、車両及び取り付けの環境によって、バックカメラの画面が暗くなったり、チラついたりする現象があります。
その際、バック連動線とバックランプの配線の間に電流フィルターを入れる事によって電流を整流させて、それらの不具合をカバーする事が出来るアイテムが付属しています。


取説とOTGと配線這わせ用両面テープ
左からLINUX OSをアップデートするために使用するOTG(USB-C to USB-A メス)、取説(英語版はあるが、日本語版は無し)、電源ケーブルや中継ケーブル等を這わせるための両面テープが付属しています。

車内への設置
今回はホンダフィットGK3型のダッシュボード上に本機を設置しました。

横長ディスプレイで、マウントをエアコンの吹き出し口より少し手前に設置する事で、ディスプレイの高さを低く設置する事が出来るので、運転時に必要な視界を遮らず、設置前後で前方の見通しが変わる事なく設置が可能です。

ディスプレイが低く設置出来ると共に、エアコン吹き出し口を開ける事も出来るので、夏場使用する際も快適性に問題を来す事なく設置出来ます。

また、ケーブルもダッシュボード上に載らず、隙間から下ろす事が出来るので、すっきりとした見た目で設置出来る事も優れている点です。
アクセサリー電源による起動
本機は、シガーソケットケーブルによる給電のため、アクセサリ電源を使用しますので、エンジンON/OFFに連動して作動します。

ただし、エンジンON時でも赤色の電源ON/OFFボタンによって、電源をOFFにする事は可能です。

ACC電源ON後、僅か6秒で起動しますので、起動速度が非常早い事が特徴です。また、起動時は、乗っている車のメーカーに合わせて、ロゴ設定が可能です。

車載ディスプレイオーディオでは、常時電源を使用してクイックブート機能等によって、OSの起動速度を短縮していますが、この製品はゼロ起動の状態からでもクイックブート機能を凌ぐ起動速度となっています。ここまでのホーム画面まで、僅か6秒で立ち上がります。
CarPlay・Android Autoの接続
CarPlayの接続は、スマホのBTをONにして、以下の表示のデバイスPND_27C2をタップする事で、本体とスマホのペアリングが直ぐに完了します。


ペアリング完了後、2回目以降は以下の動画の様に自動接続となり、本体起動6s+CarPlay接続6sの僅か12sでCarPlayを使用する事が可能となります。
車載スピーカーからの音声出力
この製品は音声の出力方法を以下の4通りから選ぶ事が出来ます。
本体スピーカーで直接出力

FMトランスミッターで車載オーディオから無線出力

AUXで車載オーディオから有線出力

今回は、Bluetoothによるスマホ経由で、無線による車載スピーカーを使って音声出力しました。

以下の表示状態は、ペアリング完了後の接続状態で、音声出力はBT送信による車載オーディオ設定となっており、スマホから本体にWiFi送信によって画面出力している為、以下の接続状態となっています。
BT送信による音声出力の接続状況

WiFi送信による映像出力の接続状況

以下の用にBluetoothによって、車載オーディオから無線で音声出力が可能です。
Audio outputの表示画面は、デュアルBTと書かれていますが、本体から車載オーディオとスマホにBT送信している訳ではなく、スマホからWiFi送信による画面出力、スマホから車載オーディオのBT送信による音声出力なので、デュアルBT(Dispaly only)となっています。
設定項目
システム
以下、本体の設定項目の詳細です。
Language
言語は、日本語にも対応しています。

Date & Time
本体の日付及び時間は、手動で設定する必要があるようです。

Image setting
後程、バックカメラの機能で紹介しますが、バック連動線のON/OFF設定となります。

Bluetooth
スマホとペアリングを行う際、BluetoothはONにする必要があります。

Display
Night view
時間帯によって、モニター輝度の設定が可能です。

Brightness
日中は、マニュアル/オートでモニター輝度調整が可能となっています。

更に、フリックする事によって、CarPlayのDay & Night モード切り替えも可能です。
Wallpaper
ディスプレイの壁紙は、以下の3つから選択が可能です。

グレー基調の壁紙

パープル基調の壁紙

ブラウン基調の壁紙

Logo
起動して一発目に表示されるメーカーロゴの選択が可能です。

CarPlay Setting
この製品は、CarPlayのフレームレートを60FPSに設定する事が可能で、通常よりも滑らかに表示されるようになっています。

Volume
音楽音声、ナビ音声、電話音声と個別で音量設定する事が可能です。

About
本体側面のUSB端子にOTGを繋ぐ事によって、FWのバージョンアップが可能です。

以下のCARPODGOの公式ページより最新FWはダウンロード可能で、今回のレビューは、最新FWの0.2.29インストール後に行なっています。


アップデートの詳細は、以下の動画で紹介しています。
バックカメラの機能
今回の実機レビューでは、車外にカメラを設置しました。

車載ディスプレイオーディオと同様、バック連動式のバックカメラとなっているので、バック駐車に重宝する機能です。
設定項目のSystemの3番目にStatic track lineのON/OFF設定がありますが、これによってバックガイドラインの表紙/非表示が可能です。

バックガイドライン ON時

バックガイドライン OFF時

また、カメラ自体の暗視性能も高く、バックライト点灯時は、夜間でもしっかりと周囲の状況を映し出してくれます。

総評
CARPODGO T3 Proの総評です。
純正ナビを取り外す事なく、そのまま純正の機能を活かしつつ、常に最新のナビを使い、Spotify等で音楽を聴きながら車に乗りたいという方にとって、最もおすすめ出来る製品だと感じました。

Linux OSによる圧倒的な起動速度と接続速度で僅か12s、そして接続時の作動の安定性の高さは、この製品を上回るディスプレイオーディオは、今までレビューした事がありません。
更に、ポータブルながらも車両取り付け後のディスプレイの見た目が非常にシンプルで、後付け感が少ない点も他社のディスプレイオーディオを比べると優れています。
よって、Androidが搭載されているディスプレイオーディオは不要で、シンプルにCarPlay Android Autoが使用出来れば良いと考えている方にとっては、これ以上の製品はなく、純正オーディオの機能拡張化に最適なガジェットであると思いました。


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